ネットワーク機能を満載&使いやすいインターフェース
タッチ機能やユーザーインターフェースだけでなく、ネットワーク機能の充実ぶりも凄い。有線LAN、無線LANという標準ネットワーク機能に加えて、話題のWiMAXも内蔵している。さらに、最近は省かれがちな56kbpsのアナログモデムまでが搭載されているのだ。また、周辺機器接続に便利なBluetooth機能も内蔵され、ネットワーク周りに関してはフル装備といったところ。どんな環境でもネットワークに接続できるというのが心強い。
今時アナログモデムに活躍の場があるのか、と思われるかもしれないが、山間部や離島などではWiMAXサービスが提供されていないのはもちろん、携帯電話の接続も難しい時がある。それでも日本の場合、電話線だけは引かれていることが多いし、デジタル公衆電話さえあればインターネットに接続可能なのは便利だ。もちろん、海外ではさらに活躍シーンが多くなることだろう。
本体左側面には外部ディスプレイ出力、LAN×1、USB 2.0×1、無線LANスイッチを配置 |
右側面にはUSB 2.0×2、ヘッドフォン端子、マイク端子、モデム×1、デジタイザーペン収納スロットを配置 |
また、インターフェースの配置もおもしろい。モデムポートやデジタイザーペンの収納場所などが存在するため左右には空きスペースこそないが、3つのUSB端子が右奥と手前、左手前、と散らばって配置されているのだ。ピッタリと隣り合ったUSB端子は、周辺機器やフラッシュメモリを接続する際に干渉しあって使いづらいことも多い。実際に使うにあたって、便利な配置が考えられているという印象だ。
基本はビジネス向けのシンプルスペック
Windowsエクスペリエンス インデックスの結果は以下の通り。グラフィックス機能がチップセット内蔵であることを考えると、妥当な結果といえるだろう。むしろ、ゲームや動画鑑賞といったホビー利用を考えていないユーザーにとっては、割り切ったビジネスマシンとして歓迎できる結果になっている。
■Windows エクスペリエンス インデックスの基本スコア | |
プロセッサ | 6.3 |
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メモリ | 5.5 |
グラフィックス | 3.4 |
ゲーム用グラフィックス | 4.9 |
プライマリハードディスク | 5.7 |
試用機には標準となる5,400rpmのHDDが搭載されていたが、直販モデルではオプションで7,200rpmの製品や128GBのSSDを選択できるため、速度にこだわりたい場合には有効な選択だ。また、選択によってはWiMAXやモデム、Bluetoothを非搭載にしたり、タッチ機能のない液晶や指タッチに対応せずデジタイザーペンのみで利用する液晶へ変更することも可能。オフィスの規定や自分の好みに合わせたマシンを構築することができる。
バッテリーは標準付属のもので4セルだが、オプションで8セルが用意されている。また、光学ドライブの搭載など、デスクトップでの利用に合わせた拡張性が欲しい場合にはウルトラベースを購入し、デスクでだけドッキングさせて使うという方法がある。