NTTドコモでは16日から、六本木ヒルズのHills Cafe/ Spaceにてdクリエイターズの作品を展示する催し「ハンドクラフトフェス」を開催している。来場者はカフェでくつろぎながら一般クリエイターの作品を鑑賞することが可能だ。イベントの開催期間は16日から21日の11時から20時まで。開催初日には記者説明会が行われた。

六本木ヒルズのHills Cafe/ Spaceにて、ハンドクラフトフェスが開催中。会場では一般クリエイターが創作した作品を自由に閲覧できる

日本を元気にできれば

dクリエイターズとは、一般のクリエイターが創作したハンドメイド作品やデジタルコンテンツなどの出品・購入が行えるマーケット。「dマーケット」向けの新サービスとして、NTTドコモが今年5月に開始した

記者説明会に登壇したNTTドコモ マーケットビジネス推進部コマースサービス担当の神谷大氏は、ハンドクラフトフェスの狙いを次のように語った。「一般の方が作られる創作物は、クオリティがとても高い。面白いアイデアの作品もたくさんある。でも"リアルなモノ"は、実際に見てみないと良さが伝わらない。こういう場をもうけて、一人でも多くの人に見てもらいたかったのです」。

会場の外観(写真左)。内部はカフェスペースと展示スペースに分かれている(写真右)

「作る人を応援し、モノ作りを盛り上げていきたい。ひいては日本を元気にできれば、そして経済をまわしていければ幸いです」と神谷氏。今後はクリエイター同士が連携できる試みや、作品の海外展開なども視野に入れているという。

今回のイベントは「TOKYO DESIGNERS WEEK」とコラボレーションした試み。会場にはデザインアソシエーションの津江昭宏氏が招かれた。「デザインを通じて社会貢献していく、というのが私たちの目的。NTTドコモ様がdクリエイターズのようなマーケットサイトを開設したことは驚きだったし、とても嬉しかった」と津江氏。「安心して取り引きできることが購入者にとって重要なこと」とし、NTTドコモが運営するサービスであればそれが保証できると評価した。なおハンドクラフトフェスに展示された作品からグランプリが選出され、作者はTOKYO DESIGNERS WEEKに招待される予定だという。

登壇する神谷氏(写真左)と津江氏(写真右)。両氏は「トップクリエイターにもひけをとらない作品がたくさん展示されている」「是非、多くの人に購入してほしい」とアピールした

作者が作品を紹介

会場には展示品の作者も数人招かれており、作品に込めた思いや創作の背景などを聞くことができた。うふふまいこ氏の「うふふ、クロック」(6825円)は長針に施された男性のシルエットが、短針に施された女性のシルエットを追いかける壁掛け時計。「1時間に1度、うふふな時間が楽しめる作品です」と同氏は説明した。足早に前に進む男性に対し、少しずつ後ずさりする女性という構図が何とも面白い。

うふふ、クロックを紹介するうふふまいこ氏。時計本体および短針/ 長針の裏にはピンクの蛍光塗料を塗っているので、ピンクのシルエットが背景に映える(写真右)

さよこ氏の「蕾のあるひまわりのコサージュ」(10000円)は、本絹サテンの生地を使用した作品。28枚の花びら1枚1枚を何色もの色合いで染色しながら、電気ゴテを駆使して立体的に表現したという。