歌唱のポイントはノリと勢い
――歌は「だりお&ともこ」ということで、戸田さんがメインで歌っていらっしゃいますが、歌ううえでのポイントはどのあたりにありますか?
戸田「勢いです!」
――子どもたちが歌う場合は、とにかく勢い重視で歌ってほしいということですか?
戸田「お子さんが歌えるかどうかがちょっと微妙なところなんですけど(笑)。僕はナレーションやキャラクターボイスの仕事もやっているので、表情をつけて歌うことを意識しています。普通に歌ったらつまらないので、何かイメージを持って歌うようにしているんですよ。実際、声も全然変えてますからね。僕もバラードを歌えば、あんな声にはなりませんから(笑)」
――あの声は、この歌のための声ということですね
戸田「実を言うと、この歌のためというわけではなく、ほかのところでも使っている声です。声にも限りがあるので(笑)。でも、カメレオンになったつもりで歌っています」
――それでは「みんなのうた」を観た子どもたちが歌う場合のアドバイスなどはありますか?
戸田「やっぱりノリですよね。とにかく元気よく。『みならいカメレオン』を子どもに聴かせると、けっこうタテノリでノってくれるんですよ。なので、そのノリで、その勢いで、楽しみながら歌ってもらえればいいじゃないかと思っています」
3歳児で武道館を埋める!?
――これまでに、子どもたちの前で実際に歌ったことはありますか?
戸田「『みんなのうた』で放送される前に、前夜祭というカタチで『スタジオパーク』で歌ったのが最初ですね」
――聴いている子どもたちの反応はいかがでしたか?
戸田「反応は……、そんな余裕はなかったです(笑)」
後藤「みんなしっかり聴いてくれていましたよ。ちゃんとノッてくれている子どももいましたし」
戸田「どんどん浸透していけば、またちがったリアクションも期待できるんじゃないかと思うんですよ。『みならいカメレオン』は、子どものロックの王様を目指しているんですよ。そしてゆくゆくは、3歳児で武道館を埋め尽くすぐらいになればいいなと(笑)」
今泉「カッコいい~」
――これはまた大きな夢ですね。しかし、3歳児だけで1万人というのは、いろいろな意味で壮観ですね
戸田「ちょうど後藤君の娘さんが3歳なんですよ。なので、だいたい実験は後藤君の家庭で行われています(笑)」
――お子さんの反応はいかがですか?
後藤「反応はいいですよ。歌だけじゃなくて、アニメーションを観て大爆笑しています。まあ、うちの音楽監督ですね(笑)」
今泉「監督が認めてくれればいけるだろうという感じです(笑)」
――3歳児で武道館を埋めるということも含めつつ、「カメレオンプロジェクト」としては、今後はどのような展開を考えていますか?
今泉「『みならいカメレオン』の次に作った『ぽぽぽ』という散歩の曲があるのですが、この曲が中野のケーブルテレビで放送されている『なかの散歩道』のテーマ曲として5月から放送されることになっています。これをきっかけに、番組自体も乗っ取ろうかと(笑)」
――番組の乗っ取りですか?
今泉「まずは私が切り込み隊長になって、それからメンバーを一人ずつ引き込んでいこうかなと(笑)。あとは、イベントをやりたいですね。ラジオもやってみたいですし」
戸田「『カメプロ』でラジオをやってみようという話もあるのですが、実際にできるかどうかはわからないので、とりあえずはラジオ的なものをネットで流そうかなと思っています」
今泉「あと、子ども向けだけど大人も楽しめるような曲を、もっといっぱい作っていきたいですね」