カメレオンプロジェクトの展望

――「カメレオンプロジェクト」の基本は音楽活動ということでいいですか?

戸田「そうですね。ほかにこれをやらないかといわれない限りは音楽活動ですね」

――そのなかでも対象は子ども向けということになるのでしょうか?

戸田「子ども向けとは限らないです。ジャンルも限定しません」
今泉「ノンジャンルでいきます。演歌も作りますし、ジャズっぽいのや昭和歌謡とかも」

――ボーカルは戸田さんがメインということで決定ですか?

戸田「そこも別に決まっているわけではないです」
後藤「朋子さんがメイン歌ったりもしますし」

――まさにカメレオンのごとくですね

戸田「ただ、後藤くんが歌うことだけはないと思います」
今泉「コーラスはありますけどね」
後藤「メインで歌うことはないですね」
今泉「もしかしたら、あるかもしれないですよ(笑)」

――とりあえず枠を作らず、できることは何でもやっていくという感じでしょうか?

戸田「そうですね。来るものは拒みません」

――そんな中で、目標としていることはありますか?

戸田「とりあえず、武道館でやって……」
今泉「カーネギーホールへ行って……」
戸田「ニューヨークに行って、そこからパプアニューギニアにいって、最後に行き着く先となると……」
今泉「公民館?」

――ふりだしに戻るみたいですね

後藤「とりあず、アルバムを作りたいですね」
戸田「アルバムは作りたいね。まあ、最終的には、やめるところまで突っ走ると思います。ただ、作っている曲の詞がおかしいので……」
今泉「おかしくないです!」
戸田「面白いんだけど、ちょっとテレビには出せないかもしれないので……」

――それは内容が危ないということですか?

戸田「たぶん、誰かしらからクレームをつけられると思うんですよ。でも、そういった曲も最終的には出していきたいですね。やっぱり彼女の着眼点が面白いんですよ。お坊さんの歌だったり、ふんどしの歌だったり」
今泉「メイドインジャパンとか」
戸田「『冥土』と『メイドさん』をかけているんですけど、歌ったらどちらの『メイド』かわからないんですよね(笑)。詞を見てはじめてわかる」

――ちなみに「ふんどしの歌」というのは?

今泉「演歌なんですけど、日常にあることを詞にしただけで……」
戸田「それはあなたの日常であって、われわれの日常にはないから(笑)」

――日常に「ふんどし」って出てくるんですか?

今泉「友だちにゴムアレルギーの人がいて、そこから着想を得ているんですけどね」
戸田「これがノンフィクションだから怖いですよね(笑)。こういうのを世に出して理解してもらえるかどうか……」

――決してコミックソングではないんですよね?

今泉「そのように思われがちなんですけど、けっこう真剣に書いています」
戸田「僕らの場合は、その場で笑ってもらうよりも、2、3日経ってから、ふと思い浮かべて笑うみたいなものがいいかなと思っているんですよ」
今泉「弱~いジャブをボディに打つみたいな感じで(笑)」

(次ページへ続く)