11月27日より発売しているソフトバンクモバイルの2009年冬モデル「OMNIA VISION 940SC」。同端末は、3.5インチ有機ELディスプレイを搭載したフルタッチ端末で、日本版OMNIAシリーズ最新モデルだ。
タッチパネルで高い使い勝手
OMNIA VISIONは、正面から見ると3.5インチの有機ELディスプレイと、本体下部にある通話/終話/クリアキーの3つのボタンだけで構成されるシンプルなスタイルが特徴。スライド式のキーボードはなく、画面タッチでほとんどの操作を行う形だ。
寸法・重量は約57(W)×115.9(H)×13.5(D)mm・約143g。同じシンプルなタッチパネル端末であるiPhone 3GSが62.1(W)×115.5(H)×12.3(D)mm・135gだから、高さはほぼ同等で、厚みが少し小さいという感じ。
液晶サイズはiPhone 3GSと同じ3.5インチだが、解像度が800×480ドットなので、比率としては縦に長い(iPhone 3GSは480×320)。iPhone 3GSに比べると幅が短いので、より携帯らしいスタイルと言える。幅が小さいおかげで手の小さい人手も収まりがよく、端末を握った状態で親指が画面全体に届くというのは使いやすい。
有機ELディスプレイは色鮮やかな表示で見やすく、視野角も広い。抵抗膜方式のタッチパネルを採用しているので、指だけでなく付属のスタイラスペンでも操作できる。付属のスタイラスペンは本体に収納するのではなく、ストラップホールに装着するタイプ。キャップから引き抜くとペン先が伸びるので、普段はコンパクトに収納できる。普段の操作は指でも問題ないが、後述するお絵かき機能を使う場合などにペンを使うといいだろう。
全体的なUIは指での操作を想定して大型のアイコンを採用している。反応も良好なので使い勝手はいい。携帯サイトで表示される文字が小さく、リンクが押しづらい場合などを想定してか、画面下部にカーソルキーが表示され、通常の十字キーのように操作できるようになっている。
日本語入力時は、画面下部に大型のキーボードが表示される。一般的な携帯の10キーと同じ入力方法で、アイコンも大型で反応もいいので、それほど違和感なく入力できる。予測変換、学習機能も搭載する。
日本語入力では、手書き文字入力も可能。漢字、カタカナ、記号は認識せず、ひらがなだけを認識して、それを予測変換で変換するという仕組みで、認識する文字数を減らしたおかげか、認識精度はなかなかいい。入力枠は1つだけだが、エリア内なら数文字を連続して入力してもきちんと認識してくれる。予測変換があるので、何文字も書く必要はない、というより、連文節変換はできないので書きすぎても変換できないのだが、意外に実用的な手書き入力という印象だ。ペンだけでなく指でも十分きれいに書けるので、ひょっとしたらソフトキータッチよりも速いという人もいるかもしれない。