ここまで、940SCのお絵かき機能やマルチメディア機能について紹介してきた。ほかにもユニークな機能を搭載しているので紹介しよう。

940SCの背面には収納式のスタンドが搭載されている。このスタンドを引き出すと本体が自立し、ワンセグなどの機能を自動起動させることができるのだ。設定できるのは、撮影画像をBGM付きスライドショーで流す「フォトムービー」やミュージックプレイヤー、ムービープレイヤー、TV(ワンセグ)、Yahoo!ケータイなど。スタンドは縦横のいずれの置き方も可能で、内蔵のセンサーで画面の縦横表示が自動で切り替わる。

スタンドを立てたところ。縦置き、横置きのいずれも可能

このほかオーディオ機能も充実している。デンマークのオーディオメーカーBang & Olufsen開発の「Bang & Olufsen ICEpowerアンプ」、ヤマハのオーディオエンジン「Virtual 5.0ch」を搭載しており、本体上下に2つのスピーカーを搭載する。本体を横にしておけば2つのスピーカーで高音質な音を楽しめる。

スタンド利用時に自動起動する機能を選べる

高機能カメラも搭載

カメラは有効812万画素CMOSカメラを搭載。待受画面でカメラキーを長押しすると2秒ほどでカメラが起動し、画面上のカメラアイコンをタッチするかカメラキー半押しでAFが動作し、全押しでシャッターが切れる。ISO感度(ISO100~800)、ホワイトバランス、モノクロやセピアなどの撮影効果などの設定も可能だ。

背面にあるカメラ

カメラを起動したところ。アイコンの向きは縦持ち、横持ちで自動的に切り替わる

風景や夜景といったシーンを自動認識する「シーン撮影」モード、顔検出AFが動作する「人物撮影」、シャッターボタンを押したあとに笑顔を検出してシャッターが切れる「スマイル撮影」といったモードも用意。ガイドに従うだけで簡単にパノラマ撮影ができる機能など、豊富なカメラ機能を備えている。

撮影モードの設定

こちらは撮影設定

ホワイトバランスとISO感度の設定位置が離れているのは気になるが、そのほか測光方式なども選択でき、一般的なデジカメ並みの機能を備える

電子式の手ブレ補正機能も搭載

顔検出機能によって、人物の顔にピントが合わせられる。認識精度、速度も十分なレベル

撮影画像はメニューの「フォトアルバム」から閲覧できる。画面にタッチして左右に指を動かすフリックで画像送り、画面長押しでプラスマイナスアイコンが出てくるので、そのまま指を上下に動かして拡大縮小といった操作を行える。

アルバム形式で保存されるフォトアルバム

横位置でのサムネイル表示もできる。この状態で本体を左右に傾けると、サムネイルがスクロールする

画像再生中、画面をタッチしてしばらくすると、プラスマイナスアイコンが表示され、指をそのまま上下させると画像が拡大縮小する

そのほか、Bluetoothやおサイフケータイ、PCサイトブラウザ、国際ローミング、下り最大7.2Mbps/上り最大1.4Mbpsの3Gハイスピードなど、機能は充実。この冬モデルでソフトバンクが力を入れた無線LANには非対応だが、それ以外はほぼ全部入りのハイスペックモデルだ。

最近iPhoneに代表されるタッチパネルを備えたスマートフォンが人気だが、940SCは従来の携帯電話の良さとタッチパネルの良さを見事に両立させた端末に仕上がっている。

通信方式 国内 W-CDMA方式
海外 W-CDMA方式、
GSM方式(900/1,800/1,900MHz)
サイズ(幅×高さ×厚さ)/重さ 約57×115.9×13.5mm/約143g
連続通話時間/待受時間 W-CDMA網 約400分/約600時間(静止状態)
GSM網 約440分/約480時間(静止状態)
「ワンセグ」連続視聴時間 約4.9時間
ディスプレイ 約3.5インチワイドVGA(800×480ドット)
有機ELディスプレー(最大16万色)
モバイルカメラ(画素数/タイプ) メイン 有効画素数約812万画素/CMOS(オートフォーカス・手ぶれ補正対応)
サブ 有効画素数約32万画素/CMOS
外部メモリー/推奨容量 microSDHCカード(別売)/最大16GB
カラーバリエーション パッショネイトレッド、ブラック、ゴールド