12月16日より、パシフィコ横浜にてSIGGRAPH ASIA 2009が開幕した。SIGGRAPHは知っている人も多いと思うが、毎年夏にアメリカで行われる、コンピュータグラフィックスとバーチャルリアリティなどのインタラクティブ技術をテーマにした世界最大級の学会だ。そのアジアディビジョン開催がSIGGRAPH ASIAとして2008年より開催されている。2008年の第一回開催がシンガポールで、そして今年の第二回開催が日本の横浜市となった。ちなみに、来年の第三回開催は韓国ソウル市となっている。
開催1日目は初心者向けのチュートリアルコースセッションが多く開催され、今年はこのトラックにセガ、コーエー、スクウェアエニックス、バンダイナムコ、セガ、テクモなどの日本の大手ゲームスタジオが積極的に参加しているのが特徴だ。CEDEC 2009が同じ会場のパシフィコ横浜での開催だったこともあって、なんとなくCEDEC的な雰囲気を感じる。ただし、SIGGRAPH ASIAは今年はたまたま日本での開催だったとはいえ、基本的に国際会議であることに違いはないので半数以上のセッションが英語で行われている。また、会場の各セッションルームを取り仕切るボランティアも外国人の方達の姿が目立つ。
そんなSIGGRAPH ASIA 2009の第一弾レポートとして、17日に開催されたNVIDIAのFellow、David B. Kirk博士の基調講演「THE POWER OF HETEROGENEOUS PARALLEL COMPUTING」の内容をお届けする。