ソニーのポータブルナビゲーションシステム「nav-u」の新製品「NV-U75V/U75」が発売された。これにより、同社PNDのラインアップは、大画面モデルの「NV-U3DV」、メインモデルの「NV-U75V(ワンセグ搭載)/U75(ワンセグ非搭載)」、コンパクトモデルの「NV-U3C」となる。NV-U75V/U75は、好評の簡単取り付け、簡単操作などを踏襲しつつ進化させ、ナビ性能のさらなる向上やAV機能が強化されている。
NV-U75V/U75は、4.8V型タッチパネルに内蔵メモリーは8GB。十分な性能や操作性を持ちつつ、取り外して出かける際の持ち運びにも適したサイズと機能、購入しやすい価格などから、現在最も人気のカテゴリーに位置する製品だ。車をおりて徒歩での移動や、電車やバスなどでの旅行でも利便性の高い、徒歩ナビ機能、ワンセグTV(NV-U75V)、写真・ビデオ・音楽再生などの機能が充実しているのも利点だ。
また、新規購入はもちろん、純正ナビなどからの買い換え、買い増しにも対応できる性能と価格も魅力だ。少し古いナビだと、地図のアップデートが割に合わない、非タッチパネル、音楽ソースをMDやCDチェンジャーからデジタルオーディオプレーヤーに変更したい、TVがアナログ、ナビが車の各種機能操作や表示を兼ねているため容易に交換できない、などの問題があるが、PNDならこうした悩みもほぼ解決できる。
さて、そのNV-U75V/U75の主な仕様と前モデルのNV-U3/3Vからの進化点をみてみよう。まず、4.8V型ワイド液晶は、静電タッチパネルの採用により、明るく見やすくなり操作性も向上した。フラットデザインになり見た目もよりスタイリッシュになっている。
自車位置補正機能は、右左折の方位変化や上下の勾配変化を検出するジャイロセンサーや、上下、左右、前後の加速度を検出する加速度センサーの情報から車速をリアルタイムに算出する「POSITION plus GT」へと進化。これにより、GPS電波が十分に受信できない場合の自車位置補正精度が向上し、より高度なナビゲーションが可能となった。
内蔵メモリーは4GBから8GBに増加。地図は、縮尺25m-800km(17段階)。全国の「号」までの住所検索データ/全国の約1,000万件の施設検索データを収録。市街地詳細地図はゼンリン所有最大の1,335エリアを収録している。通常モードでのバッテリー持続時間は約3時間、省電力モードで約5.5時間。充電時間は約3時間だ。
最寄り検索機能には、「目的地方向」「目的地周辺」が加わり、これらの場所での施設検索も可能となった。「コンビニ」「ガソリンスタンド」「駐車場」などのチェックが容易になっている。また、電話番号検索は個人宅まで対応した。
VICSビーコンに加えFM VICSにも対応した。VICSを使えば、リアルタイムに道路混雑状況を受信し、目的地まで渋滞を考慮した最適ルートを検索することが可能だ。なお、VICS関連アクセサリーを接続していない時や、VICS情報を受信できない状態でも、渋滞統計情報の収録により、時間帯や平日・休日などを考慮し、渋滞を予測してルート探索することが可能となっている。
そのほか、徒歩ナビの進化、ワンセグ視聴に加え、録画・録画予約に対応(U75V)、同社BDレコーダー(BDZ-EX200/RX100/RX50)からのおでかけ転送に対応、Bluetooth対応の携帯電話と連携、EZカーナビリンクに対応、などが主な進化点だ。