レポート前編にあたる
『WWDC 09 - 基調講演(前編):Appleの戦略的な価格設定、後向きな業界に"喝"』
も合わせてお楽しみください。
米カリフォルニア州サンフランシスコで8日(現地時間)、Appleの開発者カンファレンス「Worldwide Developpers Conference (WWDC) 2009」が始まった。基調講演ではPhil Schiller副社長らが、約5,200人の開発者に「iPhone OS 3.0」「iPhone 3G S」と「Mac OS X Snow Leopard」「MacBook Pro」シリーズ新製品を発表した。
本稿では、「WWDC 09 - 基調講演(前編):Appleの戦略的な価格設定、後向きな業界に"喝"」に続き、「iPhone OS 3.0」「iPhone 3G S」に関する話題を取り扱う。
失くしたiPhoneをMobileMeで追跡
シニアバイスプレジデントのScott Forstall氏が担当したiPhone OS 3.0は、3月のスペシャルイベントをおさらいするような内容だった。カット・コピー・ペースト、ランドスケープ表示、MMS、Spotlight、ペアレンタルコントロールなどと共に、テザリングと「Find My iPhone」という新機能が紹介された。
テザリングとは、iPhoneのインターネット接続を、USBまたはBluetooth経由でWindows機やMacと共有する機能だ。世界42カ国の22キャリアで利用できるものの、日本のソフトバンクモバイルや米国のAT&Tなどは含まれていない。
Find My iPhoneはMobileMeの新サービスだ。iPhoneを紛失した際などに、iPhoneの場所をオンラインマップで確認できる。メッセージを送信すると、マナーモードになっていてもメッセージ着信の大きなアラートが鳴る。盗難の可能性がある場合は、遠隔操作でデータを消去するリモートワイプが可能だ。