――ご自身が影響を受けたテレビ番組を1本挙げるとすると、何ですか?

これは圧倒的に、三谷幸喜さんの『王様のレストラン』(フジテレビ)です。高校生の頃、彼氏にフラれて家に帰って見て…大笑いしたんですよ。それがすごいなと思って、ここからテレビドラマにハマっていきました。私、無痛分娩で子どもを産んだんですけど、長時間かかるから分娩室で好きなDVDを見ていいと言われて、家から『王様のレストラン』を持って行ったんです。そしたらツルッと産まれちゃって見られず、そのあと入院中にずっと見てました(笑)

――憧れの三谷さんとお会いしたことはあるのですか?

情報番組のときに取材で一度お会いしただけですね。もちろん、ドラマ制作でご一緒したいという思いはありますが、実際にやってしまったらどうなってしまうんだろう…という不安もあります。ただ、この前『ブラッシュアップライフ』をやった時に、SNSでバカリズムさんのことが三谷さんや宮藤官九郎さんに負けないコメディー脚本家だと称されているのを見て、気づいたら現代の天才とお仕事できているんだなと、ふと感慨深くなりましたね。

――いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に、気になっている“テレビ屋”を伺いたいのですが…

『テレビ千鳥』をやっている山本雅一さんです。昔『ネプ&イモトの世界番付』という番組で、ロケディレクターをやっていた仲で、一緒にロケに行くことはないんですけど、スタジオ収録のときに誰のVTRが一番お客さんの笑いを取れたかという感じでライバル視していました(笑)。その後に飲みに行って「あのVがウケてた」「あれがスベってた」とか、ロケ先で起きた話とかで盛り上がるので、私がドラマに異動するのが遅くなったのは、あの時間が楽しすぎたからだと思ってます(笑)

あれから10年。マサはテレ朝に中途入社。「いかがお過ごしですか?」と聞きたい(笑)。子どもが『テレビ千鳥』が好きで、TVerとかで「だいご、だいご」って言いながら見てるんですけど、そのたびに誇らしい気持ちになります。

  • 次回の“テレビ屋”は…
  • 『テレビ千鳥』プロデューサー・ディレクター 山本雅一氏