――ご自身が影響を受けた番組を教えてください。
『東京ラブストーリー』と『人間・失格~たとえばぼくが死んだら』です。『東京ラブストーリー』は、見ていないと次の日の会話についていけないんです。学校でみんなその話をしているから。そして、赤名リカが今まで見ていたドラマのヒロイン像からかけ離れていて、不倫はしているし、「セックスしよ」って言うし、ぶっ飛んでいるなと(笑)。『人間・失格』は大人気のKinKi Kidsさんが出ていて、キラキラした作品かと思ったら、主人公が復讐するという衝撃的な作品で驚いたのを覚えています。桜井幸子さんのモノローグが奥深く、その内容を書き留めるぐらい入り込んで見ていました。この2つは毎週早く見たいと思うくらいハマっていて、自分もそういうドラマを作りたいという思いがあります。
――衝撃を受けた役者さんも教えてください。
原田美枝子さん。『愛を乞うひと』という映画で2役演じられていたのですが、本当に別人みたいで、「同じ人なの!?」と驚き、すごいなと思いました。その時からいつかご一緒したいと思っていて、『結婚式の前日に』で実現し、とても明るくて本当に素敵な方でした。またご一緒したいです。あと、山口智子さんも『ロンバケ』(『ロングバケーション』)などを見てかっこいいなと。お会いしたいと思っていますが、いまだに会えていません。
映画にも挑戦「どんな反応があるのかワクワクしています」
――今夏公開の『ラストマイル』で映画にも挑戦されました。塚原あゆ子監督と脚本の野木亜紀子さんという、『アンナチュラル』と『MIU404』のチームということで注目を集めていますが、いかがでしたか?
顔なじみのスタッフが集まっていましたし、現場で作っている時はいつもとそんなに変わらない印象でした。このあと公開が近づくに連れて、どんな反応があるのか、どんな気持ちになるかとワクワクしています。
――公開されてから映画ならではのやりがいなど感じられるのでしょうか。
そうだと思います。あと、ドラマは視聴者と一緒に見ませんが、映画は映画館に行けば一緒に見てリアクションがわかるので、それが楽しみです。「ここで笑うんだ!」とか。
宇宙サスペンスやオール海外ロケのドラマに意欲
――今後はどんな作品を作っていきたいと考えていますか?
宇宙サスペンス! 地上に飽きたので(笑)。あといつかオール海外ロケのドラマをやれたらいいなと。予算的に絶対無理だと思いますが、1話1カ国で描くバックパッカーの旅みたいな。いろんな国を訪れてそこに住んでいる日本人と出会い、おいしいものを食べさせてもらうという、旅番組のようなドラマをやってみたいです。
――宇宙も海外も、今までにないものを作りたいという思いでしょうか。
そうですね。あと、海外については、海外に住んでいる日本人がなぜそこに住んでいるのか興味があって。なぜその土地を選んだのか知りたいので、それをドキュメンタリーっぽいドラマにしたら面白そうだなと。やはり自分が面白いと思う作品を作ることが大事だと思うので、これからも自分の興味あるものをドラマにしていけたら。自分が昔ハマって見ていたドラマのように、ハマってもらえるドラマを作りたいです。
――最後に、気になっている“テレビ屋”を教えてください。
小田玲奈さん。1回対談したことがあって面白い方だなと。『家売るオンナ』をやるために実際に家を買ったとか、ぶっ飛んでいるなと思って(笑)。『ブラッシュアップライフ』もとても面白かったので、どうやって作ったのか聞いてみたいです。