――馬場は会社を辞めて自衛隊の音楽隊を目指すというターニングポイントがありますが、佐野さんが振り返ってご自身におけるターニングポイントはどこでしょうか?
いくつかはあるんですけど、僕の中ではM!LKに入ったのが結構ターニングポイントだと思っています。それはあるCMのオーディションが恵比寿であって、父親に「終わったー」って電話したら、「お前は新人なんだから事務所寄って挨拶してきなさい」と言われて行ったときに、M!LKがいたんですよ。そこでメンバーと話している雰囲気を見て、スタッフさんが「この子をM!LKに入れよう」ってなったらしいので、その父親の一言っていうのは僕の中でのターニングポイントだと思います。
――親御さんは、結構アドバイスをくださるのですか?
父親・母親からの影響は相当大きくて、毎年誕生日のメッセージを送ってくれるんですけど、父親からは「人間は謙虚な気持ち、感謝の気持ち、素直な気持ちを忘れちゃいけないから、いくらお前がスターになったとしても、そこができてなかったら人としてダメだ」というのを言われますし、母親からも「人の悪いところじゃなくて、良いところを探せる人になりなさい」とか、僕の中で人生における金言をくれるのが2人なので、存在は大きいですね。
――それでは、今作の見どころをお願いします。
人間みんなどこか「自分はこんなもんなんだろうな…」って諦めてる方も多いと思うんですけど、そんな人たちに、「自分の人生は1回しかないから、やっぱり何か挑戦してみよう」って勇気を与えられると思うし、自分自身もこの作品で日々撮影をして、「まだまだ自分はできるな」って勇気づけられているので、若者に限らず、よくある言葉で申し訳ないんですけど、全世代の方に見てほしいなと思います。それと、僕らの鍛え上げた身体をお見せできるシーンもあるので、その肉体美に注目してほしいと思います(笑)
●佐野勇斗
1998年生まれ、愛知県出身。15年、映画『くちびるに歌を』で俳優デビューを果たし、『砂の塔~知りすぎた隣人』『ドラゴン桜』『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『就活タイムカプセル』(TBS)、『FAKE MOTION -卓球の王将-』『真犯人フラグ』(日本テレビ)、『僕だけが17歳の世界で』(ABEMA)といったドラマ、『ちはやふる -結び-』『青夏 きみに恋した30日』『凜-りん-』『小さな恋のうた』といった映画などに出演。ボーカルダンスユニット・M!LKのメンバーとしても活動する。7月6日からドラマ『テッパチ!』(フジテレビ)がスタート。