データ通信でノートPCとテザリングしたい
この連載の第1回でも述べましたが、筆者のスマートフォンに差していたSIMの契約プランについて、ここでもう一度紹介しておきましょう。
端末 | TORQUE G03 |
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通信 | au KDDI「auピタット(スーパーカケホ/V)」と「auピタットプラン(データ/V)」(容量1GB) |
端末 | Unihertz Titan |
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通信 | DTI「DTI SIM データ 毎日1.4ギガ使い切りプラン」 |
筆者の場合、モバイルデータ通信は「ノートPCとテザリングして使うことが前提」でした。そこで“通話用”としていたTORQUE G03の契約プランは容量最低限に抑え、データ通信&テザリング端末としていたUnihertz Titanは容量無制限に“近い感覚”で使える、「毎日1.4ギガ使い切り」で運用をしていました。
なお、テザリング重視ということで、もともとはUQ WiMAX 2+の「ギガ放題」を使っていました。しかし、意外と“WiMAX 2+オンリー”で使う場面が少なく、どうしてもLTEを使ったデータ通信を利用することになります。
そうなるとLTEオプション料の1,105円がほぼ毎月上乗せされることになるだけでなく、WiMAX 2+を使ったデータ通信容量の上限も7GBに抑えられてしまいます。結局、実質的に容量制限を受けることと経費節約のため、筆者はDTIのSIMに移行したのでありました。
毎日1.4GBまで使えるということで、実質的に「月当たり容量42GB」プランといえるわけですが、その容量に比して他のSIMより安価であること、そして、仮に一日あたりのデータ通信量が制限容量を超えた場合でも、日付が変われば通信速度は回復することが、ノートPCとのテザリング利用を重視している筆者にとってメリットでした。
実際にどんなサービスを使っていたのか?
最近よく聞くようになった言葉に「リモートワーク」があります。
リゾートで遊びと仕事を両立させる「ワーケーション」なんて言葉もありますが、どちらも「普段いるオフィスとは違う場所でPCを使って仕事をする」という形態からすれば、必要な機材や設定はどちらも同じです。
そういう意味でいえば、それ以前からあった「ノマド」や「テレワーク」も同様です。仕事だろうと休暇だろうといずれにしても、モバイルデバイスとネットワークが用意できれば、どこであっても「普段使っているように」デジタルガジェットを使えます。それは、病院での入院生活でも同じことです。
ただし、病期や怪我を治すために入院しているわけですから、治療や回復に支障がないように使うことが大前提となります。加えて、入院している病院や主治医の了解を得たうえでデジタルガジェットやモバイルネットワークを持ち込んで使うことが必須です。
筆者も入院していた横須賀中央市民病院、そして、転院した神奈川リハビリテーション病院で、主治医に相談して了解を得たうえで、病棟の許可をもらってノートPCを使っていました。
了解を得たうえで持ち込んだモバイルデバイスとノートPCのおかげで、外の世界とつながることができ、それが先への希望となり、治療とリハビリと向き合うモチベーションになった、という話はすでにこの連載で紹介した通りです。もちろん、多くの患者がそうであったように、私も電子書籍や音楽、動画のストリーミングコンテンツが入院生活における主要な“娯楽”でした。
ただ、ストリーミングコンテンツとともに有用だったのが「クラウドストレージサービス」だったことを、あえてここで紹介しておきたいのです。