ワーママにとっての"ノート術"の意義

モヤモヤというのは「本当は自分はこうしたい」という本音を見ないように、聞こえないように蓋をしている状態から生まれると感じています。必死で蓋をしているのだけれど、実は無意識のうちにその蓋の中のことを考え続けているから、モヤモヤしてしまう。今回のノート術では、心の蓋を開けて、中身を見る作業をしてほしいと思っています。

自分ができていること、やりたいと思っていることを洗い出し、やりたいことに関してはアクションプランを考えて実現のためのとっかかりを作る。そうすることで、頭の中で堂々巡りしていた本音や課題が明確になって、モヤモヤするのではなく、解決に向けて考えることができるようになります。

仕事と子育てに時間を奪われがちなワーママ期は、ただ待っていても自分と向き合う時間は訪れてくれません。ノートを広げてペンを動かすためには、意図的に1人でリラックスできる時間と場所を確保することが必要です。そんな時間ができるだけでも、ノート術の活用は、ワーママにとって有効だと感じています。

山下真実

株式会社ここるく 代表取締役・社会起業家・2児の母。 米国留学によるMBA取得、米系投資銀行・金融コンサルを経て、ママになったことをきっかけに子育て支援という全くの新領域へ。人気レストランから選べる託児付きランチサービス「ここるく」を2013年にスタート。サービスを通じて集まる働くママのインサイトと、MBA・コンサルで得た専門知識の両面から、ママ向けサービス開発や育休復帰・働き方改革コンサルティングなども手掛ける。
『第14回女性起業家大賞』、三菱UFJ銀行主催『Rise Up Festa』最優秀賞受賞。

比恵島由理子

イラストレーター、2児の母。早稲田大学を卒業後、一般企業に就職するもデザインの道を志し、東京デザイン専門学校で学ぶ。編集制作プロダクションで実用書を中心とした書籍編集・イラスト制作を経験した後に独立。現在はWebメディア向けに活動中。自身の出産体験や子育てについてnoteに掲載している。