前向きに仕事に取り組むために必要なこと

みさきさん: 一人目の育休から復帰した時は、毎日がいっぱいいっぱい。仕事に対するモチベーションが上がらず「今日も一日が始まる、嫌だなぁ」と思って毎日過ごしていました。でも振り返ってみると、迷うことなく目の前の仕事をがんばっていきたいと思っていた自分にびっくりしています。

山下さん: しんどいときもあるし、嫌だなぁって思いながら電車に乗って出勤する日もある。本当にそうですよね。でも株価と一緒で、一週間や三日ごとにやる気や成果の様子を追っていたら、疲れてしまいます。半年や一年スパンで振り返って、ちょっとでも上がっていればそれでOK。デイトレーダーではなく、バフェットのような気持ちで構えていましょうよ。

ただ、もし何年か働いていく中で「やっぱり全力投球で仕事をしたい」と気持ちが変わったら、それはそれで臨機応変に対応していけばいい。自分で自分の方向性に対して、自分にできることを粛々とやっていく。その覚悟だけ出来ていれば、みさきさんは今後もそんなにモヤモヤすることはないんじゃないかと思います。

みさきさん: 今年の春に復職予定なのですが、1年後の春、少しでも右肩上がりに成長していけるよう、がんばろうと思います、ありがとうございました!

山下真実

株式会社ここるく 代表取締役・社会起業家・2児の母。 米国留学によるMBA取得、米系投資銀行・金融コンサルを経て、ママになったことをきっかけに子育て支援という全くの新領域へ。人気レストランから選べる託児付きランチサービス「ここるく」を2013年にスタート。サービスを通じて集まる働くママのインサイトと、MBA・コンサルで得た専門知識の両面から、ママ向けサービス開発や育休復帰・働き方改革コンサルティングなども手掛ける。
『第14回女性起業家大賞』、三菱UFJ銀行主催『Rise Up Festa』最優秀賞受賞。

比恵島由理子

イラストレーター、2児の母。早稲田大学を卒業後、一般企業に就職するもデザインの道を志し、東京デザイン専門学校で学ぶ。編集制作プロダクションで実用書を中心とした書籍編集・イラスト制作を経験した後に独立。現在はWebメディア向けに活動中。自身の出産体験や子育てについてnoteに掲載している。