「お芝居が好き」「お芝居が楽しい」という気持ちは子供の頃から変わらないという鈴木だが、お仕事との向き合い方には変化があるという。
「『この役を演じたい』という思いだけでなく、より演じる人物の内面を考えて分析する時間が増えました。いろんな方のお芝居を見て研究し、自分に足りないものを吸収していくということも意識しています」
将来的にどういう風になっていきたいのか展望も聞いた。
「ずっとこのお仕事をしていきたいです。こういう役をやりたいとか、明確な目標もありますが、それよりも、一緒に作品を作った方たちから『またお仕事したい』と思ってもらえるような信頼の厚い女優になりたいと思っています。そして、ダメなところがあったら指摘してもらえるような人になりたいなと。指摘してもらえたら、もっと頑張ろうと思えるので」
すでに芦田愛菜と西田敏行さんへの憧れを語ってくれたが、綾瀬はるかにも特別な思いがあるという。鈴木は、『八重の桜』に加え、TBS系ドラマ『わたしを離さないで』(2016)でも、綾瀬演じる主人公の幼少期役を務めた。
「綾瀬はるかさんはこのお仕事をする前からドラマなどでたくさん拝見させていただいていましたが、お芝居ももちろんですが、ご一緒した時に、周りの方を笑顔にする力がすごくある方だなと感じ、自分もそういう大人になれたらなととても尊敬しています」
そして、普段の綾瀬と役に入った時の切り替えや、周りのために動く座長としての姿をリスペクト。「綾瀬さんが存在しているだけで皆さんが笑顔になるような方ですが、スイッチが入ると人が違ったかのような姿になれるのもすごいなと思いますし、自分のことよりも周りの人を元気にしようと考えて座長として存在している姿がすごくかっこいいです」と語っていた。
2005年2月10日生まれ、埼玉県出身。2010年、5歳で芸能活動を開始。主な出演作は、ドラマ『八重の桜』(13)、『あさが来た』(15)、『ひきこもり先生』(21)、『命のバトン~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~』(21)、映画『僕だけがいない街』(16)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)、『最高の人生の見つけ方』(19)、『屋根裏のラジャー』(23 ※声優出演)、『モアナと伝説の海2』(24 ※声優出演)、舞台『奇跡の人』(19)、『るろうに剣心 京都編』(22)、『ダーウィン・ヤング』(23)、『新生!熱血ブラバン少女。』(24)、『ピーター・パン』(24)など。