最高クラスのパフォーマンス

「Find X8」は約6.6型FHD+(2,760×1,256)のAMOLEDディスプレイを採用。リフレッシュレートは最大120Hz、タッチサンプリングレートは初期設定120Hz/最大240Hz、色域はDCI-P3比100%、輝度は通常800nits/日光下で最大1,600nits/最大4,500nitsというスペックです。

  • 本体正面

    バランスの良いサイズで明るく高性能なディスプレイ

  • 本体背面

    背面はシンプル。おサイフケータイには対応していません

本体サイズは約H157×W74×D7.9mm、約193gで、比較的コンパクトで持ちやすいサイズ感。ハイエンドスマホは画面もサイズも大きくなりがちなので、バランスの良いサイズに感じます。

本体左側面の上部はに「アラートスライダー」を搭載。上中下と3段階でスイッチをスライドさせ、素早くサイレント/バイブレーション/サウンドオンを切り替えられるというものです。

  • 本体左側面

    本体左側面。スライドスイッチが搭載されています

単なる音量スイッチなので、どこまで便利かというと少し疑問はあります。頻繁にバイブとサウンド音を切り替えるという使い方なら便利でしょう。スイッチを動かすと、画面中央上部、インカメラ付近に黒いバーが現れます。

  • アラートスライダーをスライドすると表示されるバー
  • バーをタッチすると表示される通知
  • アラートスライダーをスライドした場合など、インカメラの部分に黒いバーが表示されます(左)。そのバーをタッチするとカード型の通知が表示されます(右)。いくつかのシステムサービスで対応しているようです

iPhoneのダイナミックアイランドのような表示ですが、「Find X8」ではこの通知を「ライブアラート」、黒いバーを「カプセル」と呼ぶようです。音楽再生/画面録画/パーソナルホットスポットといった一部の機能で通知がカプセル表示になります。ただ、すべてのアプリでカプセル表示になるわけではないようで、これら以外は普通のAndroidの通知になります。

SoCは最近、ハイエンドスマホ市場でも存在感を高めている台湾MediaTekのDimensity 9400。メモリは16GB、ストレージは512GBを搭載します。

というわけで、気になるパフォーマンスに関してベンチマークテストを実施してみました。

OPPO Find X8 Galaxy Z Fold6
SoC Dimensity 9400 Snapdragon8 Gen 3 for Galaxy
3Dmark Wild Life Extreme 6,342 4,266
Solar Bay 10,967 6,908
Steel Nomad Light 2,334 1,362
PCMark Work 3.0 13,746 18,400
GeekBench Single-Core 2,785 1,784
Multi-Core 8,383 5,774
GPU(OpenCL) 19,936 13,055
GPU(Vulkan) 23,832 10,602
GFXBench マンハッタン3.1 3,736 7,392
マンハッタン3.1オフスクリーン 18,939 10,760
Aztec Ruins OpenGL High Tier 3,877 3,595
Aztec Ruins Vulkan High Tier 3,871 3,876
Antutu トータル 2,319,669 1,422,604

Snapdragon 8 Gen 3を搭載する「Galaxy Z Fold6」と比較してみましたが、全体的にそれを上回るパフォーマンスとなっており、ハイエンドにふさわしいスペックとなっていました。

  • 3DmarkのWild Life Extremeの結果

    3DmarkのWild Life Extremeの結果

  • PCMarkの結果

    PCMarkの結果

実際のパフォーマンスに関して、不足を感じることはありません。後述するAI利用にとってもパフォーマンスは重要なので、このあたりは今後ハイパフォーマンスというのはさらに重要になってくるかもしれません。