――双子でよかったなと感じる瞬間も教えてください。
大:やっぱり覚えてもらいやすいですし、無名な僕らでも、出て行って「双子でやってます」と言ったら、「この人たち双子なんだ」って。フリがいらない。「僕が40です」「お前は?」「一緒だよ」って言ったら、双子のフリが効いているから笑ってくれるじゃないですか。
拓:あとは、間とかテンポも強みだと思います。(NSCで)初めて講師の先生にネタを見せた時に、「お前らどこかの舞台とかに立ったことあるのか?」とか言われて、「何もやってないです」と。初めてでテンポや間がほぼほぼできていたので。
――ライブ前にほとんどネタ合わせしないそうですが、それでもできてしまうというのは双子ならではですよね。
大:兄弟の方は多いですよ。中川家さんもやすともさんもネタ合わせしないみたいです。
拓:そういうコンビも最近は多いですが、あまりにも古いネタだと本当の兄弟じゃないとできないかもしれません。僕らは1年ぶりに3年目の時のネタを振られても、間とか狂わずにできるので。
――ネタ合わせしないのはあえてですか?
大:そうです。みんなそうだと思いますが、ネタ合わせするとケンカになるので。別にちょっとミスしても、そこをうまくやればいいし、アドリブが入る隙間でもあるので、そんなに完璧にやらなくていいと思っています。
拓:毎日同じことって嫌じゃないですか。だからちょっと変えて。
大:若手の時は同じようにやる時もありましたけど、今は必ずどこかにアドリブを入れたり雰囲気を変えたりしています。その方が楽しいし、飽きないので。
――『M-1』の前はさすがにネタ合わせを?
大:普段は全くネタ合わせしませんが、『M-1』と単独ライブだけ、ネタ合わせしています。
拓:ただ、その回数は『M-1』出場者の中で一番少ないと思います。