――『M-1』きっかけにテレビへの出演が増えたらいいなという思いもあるのでしょうか。
大:自分が好きな番組とか小さい頃から見ていた番組には一通り出てみたいです。向かなかったら向かなかったなと。でも、向かなかったら、何でだろうとイラついて、もうちょっとテレビ頑張ってみようと思うかもしれないし、それはわからないです。
――『ボキャブラ天国』などのバラエティ番組を見てお笑い芸人になりたいと思ったというお二人なので、やはりテレビの世界への憧れがありますか?
拓:もちろんあります。深夜番組とか持ちたいです。『くりぃむナンチャラ』みたいな番組はめっちゃ憧れます。
――具体的に出てみたい番組を教えてください。
大:『踊る! さんま御殿!!』は小さい時に絶対毎週見ていたので出てみたいですね。
拓:『笑っていいとも!』も出てみたかったですね。
大:あと『タモリ倶楽部』とか。
拓:『探偵! ナイトスクープ』もずっと好きでしたね。あと、会ってみたいというのもあります。(明石家)さんまさんは会わせてもらったことありますけど、ダウンタウンさんは楽屋でご挨拶しか。
大:(ビート)たけしさんも会ったことないです。
拓:子供の頃に見ていた方と共演できたらうれしいだろうな。写真撮りたいですね(笑)。たけしさん真ん中に挟んで写真撮ったら親も喜ぶじゃないですか。
――『M-1』から解放されるのも楽しみにされているそうですね。
大:『M-1』は神経すり減るので、それがなくなるというのは安堵感です。芸人の第1章が今の人たちは『M-1』なんです。15年間が第1章になったら、大卒で始めた人は38歳ですから、『M-1』を目指すのはいいけど、最終目標にするのはよくないと思います。
拓:『M-1』を目指さない芸人の方が今後勝てると思います。本当に狭き門で、行けなかった時のリスクがデカすぎるので。『M-1』以外で世に出る、有名になることも考えた方がいいと思います。
大:商売やったり、YouTubeで金稼いだり、何でもいいと思います。だって『M-1』で決勝に行けるのは0.1%ですから。
――お2人も『M-1』だけに縛られないように意識されてきたのでしょうか。
拓:劇場の方が圧倒的に楽しいので。僕らは『M-1』は別モノとして捉えています。『M-1』では普段のライブではやらないネタをやっていますし。劇場で評価される世界をちゃんと作って、『M-1』でも評価される世界を作れたらなという感じです。
――『M-1』に感謝していることは?
拓:緊張感をずっと持てたことです。結局、目指すものではあったので、漫才をやるにあたってのモチベーションではありました。
大:『M-1』に行ったらもっと楽しいことができるなと。いろんな人に知ってもらって、大きな舞台に立てるようになったら、絶対その方が楽しいだろうなと思ったので、『M-1』も手を抜かずやらないといけないという思いは常にありました。