――テレビやラジオ、ライブなど、幅広く活躍されていますが、特にやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
僕はお笑い芸人になる時も目標が低くて、テレビで若手芸人が切磋琢磨しているのを見て、ここに入りたいと思ったんです。だから、若手芸人になって何かやっていた時にもう夢が叶って、ずっと夢が叶い続けているというか、どんな仕事でも楽しいなって充実感もありますし、ずっと自分にはできすぎやなと思っています。
――ずっと夢が叶い続けている感覚というのは素敵ですね。
5、6年目ぐらいの頃は中岡くんがよう怒っていましたけどね。僕に対して「もっと目標持たな!」「もっとこうなりたいとかないの!?」と言っていましたが、もう諦めたみたいです(笑)。中岡くんはゴールデンの番組とかに出始めて、「よし、やるぞ!」というスイッチが入ったんだと思います。でも僕は1回もスイッチが入らず、そのままここまで来ちゃいました(笑)
――中岡さんと熱量の差があっても、コンビの関係が崩れることはなく?
中岡くんが諦めたんだと思います。年齢重ねて、こんなんでも悪くないかって思ってくれているんじゃないかなと。
――ミシンにハマっているコカドさんを見て、好きなことをやればいいんだと?
今はそう思っていると思います。10年前だったらたぶん嫌がって、「そんな暇があったらもっとお笑いのことを」と言われたと思いますが。この本も、表紙が出来上がって置いていた時に、中岡くんが帯について「何で俺が書けへんの?」と言っていて、そんな発想あったんやと(笑)
――「相方の俺が!」という思いだったのでしょうか。
わからないんですけど、なんかちょこちょこ絡んでこようとするんです。「ブランド出す時は、名前を創一の『創』にしてくれ」とか。お金が目当てかもしれないですが(笑)
――相方が中岡さんでよかったなと感じていることも教えてください。
めっちゃ頑張っていろいろやってくれていて、ロケとかもすごいスケジュールで過酷なことをやってくれているから、ロッチという名前があって、僕の活動にも興味を持ってくれる人がいると思うので、そこはありがたいです。
――中岡さんが今年結婚された際に、結婚祝いに指輪を入れる小袋が欲しいとリクエストされ、クロシェットタイプのホルダーをプレゼントされたそうですね。
そうなんです。あと、中岡くんが骨折した時に、足のギプスを隠すカバーを作ってほしいと言われて。ギプスのカバーの型紙はどこ探してもなかったので、1枚の布から自分の足を使って形を決めて、裏にクッションつけないと痛いよなとか、試行錯誤して作りました。
――コカドさんのミシンに中岡さんも恩恵を受けていますね。
最近は、中岡くんフレンチブルドッグが大好きやから、「フレンチブルドッグの服を作って」と言われます。僕も中岡くんも飼ってないんですけど、中岡くんが好きだから、フレンチブルドッグのイベントにロッチで呼んでもらうことがあって、そこにプレゼントとして持っていきたいみたいです。次はそれを作ろうと思います。
――将来的には飼う可能性も?
中岡くんはいつか飼うとは言っています。そう言いながら10年ぐらい経っていますけど(笑)。本当に飼い出したら、フレンチブルドッグの服をめっちゃ作らなあかん可能性がありますね。