表題曲の「Circus Funk(feat. Chevon)」は、3人組バンド・Chevonとコラボした楽曲で、こちらも香取の希望で実現したという。

「絵を描きながら音楽を聴いていたらChevonの曲が流れてきて、かっこいいと思って。彼らはコロナ禍にインスタとかで『一緒にバンド組む人いない?』みたいな感じで集まった3人ですが、そうとは思えないサウンドとリリックで。たまたま仕事で札幌に行った時に、札幌在住のバンドだったので、会いたいと言ったらすぐ会えて、その瞬間に『一緒に曲を作ろう』と話したら、『えー!』と驚いていました(笑)」

そして、「ずっと前から知っていたかのような感じで、そこからは早かったですね」とすっかり意気投合したようだが、楽曲については「完成形に至るまでは時間がかかりました」とのことで、試行錯誤して『Circus Funk』の表題曲にふさわしい楽曲を作り上げた。

「ほかの10曲では、サーカスのワードは1個も使っていないんです。この曲だけ、サーカス、ピエロ、JOKER(ジョーカー)と使いまくって、『Circus Funk』をすべてここに込めたような曲なので、勢いが欲しい時、何か挑まなければいけない時にぴったりの曲だと思います」

Chevonを見つけた時のように、香取は日々音楽を聴きながらコラボしたいアーティストを探しているという。

「僕は自分1人でギターを弾いて音楽を作るような人ではないので、一緒に次のステージに向かってくれる人を常に探しています。絵を描きながら音楽を流して素敵なアーティストさんいないかなと」と述べ、「たくさん仲間が増えていて楽しいです」と笑顔を見せた。

『Circus Funk』を引っ提げ、12月3日・4日には東京・代々木第一体育館で初のアリーナでのフェス「“Circus Funk” Festival」を開催する。アルバムに参加しているゲストから3日は8組、4日は7組参加するとのことで、豪華なフェスになりそうだ。

「構成や演出を自分でやっているので、大変でびっくりしています(笑)。それぞれのバンドのセットを置かないといけないので、1曲終わったらセットを変えないといけない。それをどうテンポ良く、今までの僕の演出のようにやっていけるか。このアーティストが歌っているのに一緒にこのアーティストも出てきちゃうというような、普通のフェスでは見られないようなことも起きそうです」