今回は前回に引き続き、1011(寛弘8)年の様子が描かれた。左大臣・藤原道長がおのが権力の維持のために、性急すぎる施策をとったツケが回ってくる展開となった。まひろ、中宮・藤原彰子、源明子(瀧内公美)、藤原顕信(百瀬朔)、藤原行成から批判を受け、四面楚歌の様相を呈した。

注目度トップ以外の見どころとしては、親によく似ている藤原賢子(南沙良)と双寿丸(伊藤健太郎)のやりとりや、やる気に満ちあふれている三条天皇。そして、その三条天皇からやりたくない役目を押し付けられてぼやく藤原公任(町田啓太)が挙げられる。恒例ではあるが、「ぼやく公任さまもかわいい」「公任さま、やる気が薄いなぁ」と、公任さまは何をやってもSNSをにぎわせている。

そんな公任さまだが、本編終了後の『光る君へ』紀行が、公任さまの特集(退場した登場人物がよくクローズアップされる)だったため、公任さまの次回以降の登場を危ぶむファンの悲鳴がネットでは聞こえてきた。しかし、史実では公任さまは1041年まで生きるので、このタイミングでの退場はないと信じたい。そして今回、道長と初めて対立した藤原行成だが、史実ではなんと道長と同じ日(しかもお正月)に仲良く亡くなる。行成にとって道長は生涯を通した道しるべだったのだろう。

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きょう3日に放送される第42話「川辺の誓い」では、心労のたたった左大臣・藤原道長が床に伏せる。また、少女をひざに乗せてあやす藤原実資や執筆をやめて賢子に詰められるまひろなど、注目ポイントが満載だ。果たしてどのシーンが最も注目されるのか。