――お二人が初めて決勝に進出したのが2011年。ずっと参加されてきて、環境の変化など感じることはありますか?
塚本:最初は我々も最若手ぐらいな感じで参加させてもらっていたので、それが気づいたらもう「早く抜けてください」みたいな存在に(笑)。
溜口:2011年に出たときは僕ら歌ネタだったんですけど、シンプルな歌ネタで行けた時代だったんだと思うと、移り変わりを感じます。この13年で手を替え品を替え、みんなかぶらないようにやっている。それぐらい細分化されているから、より勝ちづらく、真っすぐやっても無理だなと。それぞれのアイテムを乗っけないと勝ちきれないです。
塚本:お笑い文化が根付いてきて、最初からみんなクオリティが高いので、余計に狭き門になっている気がします。
――厳しい戦いの中で、自分たちのスタイルを見直す機会になっているのでしょうか。
溜口:そうですね。若い子たちにできない戦い方をしなきゃなというのはここ2、3年話しています。年を重ねた状態でやれる年相応のコントは、若手の子たちよりは強く出せるんじゃないかなと。
――コントの見せ方や演技などで変えたことはありますか?
塚本:意識的に変えたことはないですが、それぞれ舞台仕事をやらせてもらったり、そういう経験がちょっとずつ厚みに変わったのかなとは思います。
溜口:あとはスベることへの抵抗が薄まったかもしれないですね。昔よりスベっても動じなくなって、耐性がついたかなと。
塚本:平気でスベりますから(笑)
――決勝への意気込みをお願いします。
塚本:去年は「久々、やったー」みたいな気持ちでしたが、今年は胸張って出させていただきますねという気持ちがあるので、堂々とやれそうな気がします。
溜口:確かに。去年は早く返り咲きたいという、ずっとコントをやっている身で7年間ずっと決勝に行けてないという焦りがあったので、早くまた再評価されたいというがむしゃら感があったけど、去年『キングオブコント』に出させてもらって、うちらまだコントやっていいんだという自信になりました。
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