夏と弥生が別れた第9話(9月2日放送)は、大きな反響を呼んだが、村瀬氏は「2人が別れることには賛否両論、どころか批判がたくさんあるだろうと分かっていたので、僕はOA後は街に出ないって決めてました(笑)」と、反響を予測していたという。
その上で、「生方さんとはこれで3作目なんですけど、もしかしたら一番好きな本かもしれないです。夏と海が一緒に生きていくにあたって、夏は弥生と3人で生きていこうと思って今動いている。一方で弥生は、水季が夏に会いに来た時に自分が幸せそうに一緒にいるのを見て、会わないで帰ったっていうのを知りましたよね。津野は“あなたのせいというわけじゃない”と言っていたけど、弥生にとっては自分のせいで3人でいる時間を失わせたと思ってしまう。本当は“3人ではなく、2人でいたい”と思っていた弥生の心を描くのも、このドラマの大きなテーマでした」と振り返る。
そして最終回に向けて、「夏と海がこれから一緒に生きていこうとする中で、それぞれの登場人物たちも含めて、どういうゴールに向かっていくのか。さすがは生方美久さん、と思うくらいに見事にラストまでの物語を紡いでくださっています。このドラマが放送前から提示しているテーマの一つである<人は、いつどのように“父”になり、いつどのように“母”になるのか>や、ポスターにある<選べなかった“つながり”は、まだ途切れていない”>という生方さんが書いたコピーが、“そういうことだったのか”と感じられてくると思います。最後まで見届けてほしいと思います」と呼びかけた。