土曜8時というフジテレビの伝統枠を任された中で、『新しいカギ』をコア視聴率(13~49歳男女)の高い人気番組に押し上げた「学校かくれんぼ」。回数を重ねるごとに、生徒たちの歓声が大きくなっていくのを感じているそうで、田中氏は「カギメンバーの名前を呼びながら捜す子がどんどん増えているんですよ。ハナコの秋山(寛貴)さんを“アッキー”って呼ぶのはうちの番組だけだと思うんですけど(笑)、それがうれしいですね」と手応えを語る。
杉野氏も「“新しいカギだあー!!”って叫んだ瞬間に、どの企画でも生徒さんたちが“ギャー!!”って盛り上がってくれる瞬間がすごくうれしいですね。もちろん、演者さんがそれぞれ名乗っても盛り上がるのですが、番組名でこれだけ喜んでくれると、まだまだテレビを見てくれる人たちがいるんだと感じられますし、それをきっかけに生徒さんたちが熱狂できる企画は何だろうと常に意識しながら作っています」と、喜びとともに気を引き締める。
そうして、生徒たちと交流するたびに番組が浸透しているのを感じながら『27時間テレビ』の本番に臨めるのは、「すごく心強いです」(田中氏)と、大きな力になっているようだ。
既存番組コラボも「日本一たのしい学園祭!」踏襲
そのほかの既存番組とのコラボレーションでも、「日本一たのしい学園祭!」というテーマを踏襲。杉野氏は「『逃走中』は普段、大きなショッピングモールなどを舞台にやっている番組ですが、今回は学校を舞台にして高校生の前で逃げたり、『ハモネプ』もいつもは大学生などが参加するところを高校生の大会を開いてくれたりして、伝統のあるフジテレビの番組が、『新しいカギ』のやりたい方向性とうまく掛け合わさって、いい融合感のあるタイムテーブルが組めたかなと思います」と手応えを語る。
田中氏は、個人的に『ハモネプ』に思い入れがあるそうで、「いろんなテレビ局の入社面接で、好きな番組を聞かれて(『ハモネプ』発祥の番組である)『力の限りゴーゴゴー!!』と答えていたんです。小学生の時も真似事で友達とチームを作ってアカペラをやったりしているので、どの企画も自分の持つものを全部出すぞという気持ちで作って入るのですが、『ハモネプ』は見る側としてものすごく影響を受けたので、今回ハマってくれて良かったなと思います」と喜びを振り返った。