第18問 解答
▲5九金寄(解答図)
史上2人目の4年生優勝
問題図で後手の狙いは△7七銀▲同桂△同桂成▲同玉に△6六角▲同歩△4一飛成で飛車を素抜こうというもの。そこで佐々木は▲5九金寄と指した。前述の筋を受けていないようだが、解答図から△7七銀▲同桂△同桂成と進んだときに▲6九玉!とこのスペースに落ちる手があった。かなりきわどいが、これで菅井の攻めが続かないことを佐々木は見切っていた。数手後に菅井が無念の投了。前回大会は準決勝敗退で悔し涙を流した菅井、今回こそはという強い気持ちで臨んだが、決勝で散った。
佐々木は渡辺明九段以来となる小学4年生での優勝。その度胸と才能を見せつける結果になった。対局後、応援の石田和雄九段に「今度はプロの名人を目指して頑張れ!」とハッパをかけられていた。