第一線で長く活躍し続けている久本だが、いまだに力不足を感じて落ち込むこともあるという。
「『うまくできなかったな』『力不足だったな』と思うことなんて全然ありますよ! この世界は正解がなく、一か八かで戦っているので、『あ~今日はダメだったな』と。そういうときは友達と会って、一緒にお酒を飲んだりしながら話を聞いてもらって励ましてもらう。これが一番です!」
そして、「落ち込みますが、『もっと力をつけよう』『自分を変えていこう』と思うからこそ、やめられないんでしょうね」と、自分に満足することなく日々努力を続けている久本。『中村雅俊芸能生活50周年記念公演』も大きな経験になるのではないかと期待している。
「雅俊さんがやってよかったと思ってもらえる舞台にしたいという思いですが、個性ある役者さんばかりなので、皆さんとご一緒できるというのは自分にとって宝になると思います。自分の劇団などではありがたいことに主役をやらせていただく機会もあるのですが、脇役として主役を盛り上げるのも面白いんですよね。その経験は必ず力になると思いますし、引き出しが増えるのではないかなと楽しみです」
今後も変わらず舞台もテレビも続けていくつもりだ。
「目指すは黒柳徹子さんです! 黒柳さんみたいに一つの番組を持ちながら、舞台もやり続けるというのは、すごく贅沢ですし、本当に尊敬しています。黒柳さんに会うことが一つのステイタスになっているというのはすごいことですよね。私もテレビの世界でも自分の居場所があった上で、舞台と両輪でやっていけたら最高だなと思います」
自身が50周年を迎えるのは7年後。「7年後は73歳なので、今の雅俊さんの年齢に。願わくは私も50周年記念の座長公演ができたらうれしいです。それができることを目標に頑張ります!」と気合を入れた。
最後に、ファンに向けて「私はいつまで経っても“生涯青春”“生涯現役”で頑張っていきたいと思っています。年齢を経たら経たなりの輝きが出るように日々チャレンジしながら力をつけていきたいと思うので、そんな私も見ていただけたらと思っています!」とメッセージ。
さらに、「私が青春時代に憧れ、50年もこの厳しい世界で輝き続けている中村雅俊さんとご一緒できることが本当に光栄に思っていますし、生き方も演技も学ばせていただきたいと思っています。『楽しい舞台にするしかない!』という情熱を持っている方たちの集まりなので、必ず面白いものになると思います。ぜひ見に来ていただけたらうれしいです」と呼びかけた。
1958年7月9日生まれ、大阪府出身。1981年に劇団東京ヴォードヴィルショーに入団し、1984年に柴田理恵や佐藤正宏らとともにWAHAHA本舗を設立。舞台を中心に、ドラマや映画にも出演。『今夜は最高!』『オレたちひょうきん族』『志村けんのだいじょうぶだぁ』『笑っていいとも!』をはじめバラエティ番組でも活躍し、現在は『秘密のケンミンSHOW極』『ヒルナンデス!』などにレギュラー出演している。