――先ほど東京ドームの話も出ましたが、改めて今年がコムドットさんにとってどんな年になったかお聞かせください。
やまと:今年も挑戦の年だったと思います。それぞれ楽曲に挑戦したり、書籍に挑戦したり、今のポジションに安住することなく、次やってみたいことは何だろうと常に探してチャレンジするからこそ、時に失敗することもありますが、そのたびに学んで前に進んでいけばいいと思っているチームなので。YouTubeクリエイターとしていろんな称号を得て……例えば、ギネスの記録を作ったり、東京ドームに立ったり、失敗を恐れずにチャレンジしているからこそ今の自分たちがあるというのは自分たちが一番わかっています。見ている人が多ければ多いほど、挑戦すること自体が怖くなってしまうこともあると思いますが、そうはならず、怖くなったら5人で肩組んで、「いけるぞ!」「できるぞ!」と言い合いながら挑戦できたのは素晴らしかったと思います。よく頑張ったなと。年末年始は暖かいところでゆっくり寝たいです。
――年末年始の予定は決まっていますか?
やまと:全く決まってなくて。編集が……残り25本ぐらい今年中に仕上げないといけないということで。年末年始はファンの人たちも楽しみにしてくれているので、応えられるように頑張りたいと思っています。
改めて気合を入れて動画作り「やっぱYouTubeって楽しいなと」
――最近の活動で特に印象に残っていることもお聞かせください。
やまと:最近でいうと、自分たちの動画が面白くて面白くて。メンバー同士でも「俺らって面白いな」みたいな話はけっこう出ていて、ゆうたとか世の中にはクールに映っていると思いますが、自分たちの動画を見てケラケラ笑っているので、そういうのを見るのもうれしいです。
ひゅうが:俺が編集している横で、ゆうたがそれを見て1人でケラケラ笑って、「コイツら俺の人生だ」みたいな顔をしていて(笑)
ゆうた:俺がそれ言っていること浸透してないから(笑)。「コムドットは俺の人生」って言ったのが浸透していたら面白いけど。
ひゅうが:すごかったよ。「これはやまとじゃなきゃ拾えないもんな」みたいな顔を。俺にはそう見えました。
やまと:今年チャンネル登録者が減少していると言われることもあって、それは事実ではあり、自分たちも冷静に受け止めていますが、動画に力を入れて動画で取り戻していこうと話して、YouTubeの動画に対して改めて気合を入れ直してからは、「久しぶりにコムドットを見てもう1回見ようと思った」というコメントも届いていて、やっぱYouTubeって楽しいなと心から思えているので、来年もさらにYouTubeに力を入れて、新しい方に見つけてもらったり、今見てくれている方にもっと好きになってもらえるようなコンテンツ作りを目指していければなと思っています。
――より面白くするために変えたことはありますか?
やまと:雑誌やテレビの仕事などもあって、追い込まれてマジで時間ないみたいな時も動画を無理やり撮るので、そういう忙しい時に撮った動画が面白かったり。でもなんで面白くなったんだろうね?
ひゅうが:普通にレベルアップしたんじゃない?
ゆうま:私がちょっと引いて分析するに、いろんな試練が今年あったので、我々の絆がさらに深まって、お互いに愛を持って動画を撮っているから美しいノリが生まれてきているんじゃないかなと思っています。
やまと:それもあるかもね。
ひゅうが:確かに。絆がより深くなっているからこそ、思い切ったディスも愛情と感じて笑い合えるから、面白くなるんじゃないですか。
良い影響を与える動画作りも意識「いろんなところに光を」
――絆も深まり、面白さも増したということですが、今後グループとしてどうなっていきたいと思い描いていますか?
ひゅうが:おもちだまを作る機械みたいに、みんなを巻き込んで成長して大きくなっていけたら。
やまと:ひゅうがの母ちゃんが「コムドットって太陽みたいなグループだよね」と言ってくれる言葉が僕はすごく好きで、「コムドットって自分たちも輝いているけど、太陽みたいに関わった人たちに光を当てて、その人たちに興味を持たせたり面白さを引き出したり、そういうことができるグループだから本当にすごいと思うよ」と言ってくれた言葉がすごく腑に落ちました。自分たちで輝くこと、成長していくことも大事ですが、自分たちが関心を持った日本の課題や、もっといろんな人が知るべき問題など、自分たちが太陽として焦点を当てることでさらに視聴者の人が興味を持ったら、自分たちの影響力の素晴らしい使い方ができるんじゃないかなと思っています。
――具体的に考えていることはありますか?
やまと:全国の農業体験ということで、いろんな農家の方のところにお邪魔して動画を撮って、日本の農業の抱えている問題に関心を持っていただく機会を作ろうという話をしてやっているので、来年も良い影響力の使い方ができるように、いろんなところに光を与えられたらと思います。自分たちも輝いていきたいですし。
――エンタメに限らず、日本が抱える問題など取り上げていくんですね。
やまと:良い影響を与えたいというのはずっと思っているので。自分たちが下手に触るなと言われるかもしれませんが、誰かに届いて、1人でもアクションを起こしてくれたら意味のある動画作りになると思うので、楽しい動画作りもそうですが、良い影響を与えられるような動画作りも来年は意識して活動していきたいなと考えています。
1998年~99年生まれで、東京を拠点に活躍する5人組YouTubeクリエイター。リーダーのやまと、ゆうた、ゆうま、ひゅうが、あむぎりという幼なじみ5人で、2018年10月より活動。「地元ノリを全国へ」をスローガンに掲げている。YouTubeチャンネル登録者数は、現在約380万人(12月23日現在)。