同じ中学のバスケットボール部出身の幼なじみ5人で2018年10月に結成し、今年5周年を迎えた5人組YouTubeクリエイター・コムドット。現在YouTubeの登録者数は380万人。CMやテレビへの出演、書籍出版など幅広く活躍し、今年7月には東京ドームで初プロデュースイベント「Creator Dream Fes」を開催した。先日、人気YouTubeクリエイターが集結した「YouTube Fanfest Japan 2023」に出演したコムドットにインタビューし、5年間での成長や変化、そして2023年がどのような年になったか、さらに今後について話を聞いた。

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    コムドットのひゅうが、あむぎり、やまと、ゆうた、ゆうま(左から) 撮影:仲西マティアス

――今年10月に5周年迎えられましたが、ここまで振り返っていかがですか?

やまと:5年間、友達と一緒に働いてこられたというのはすごいことなんじゃないかなと。部活でも3年間ですから。その中でYouTubeの活動もそうですし、いろんなことに挑戦させていただき、今年は特に「CDF」を主催して東京ドームに立ったので、5年前には想像できないような体験を友達とできているというのは本当に幸せなことだなと思います。

――結成当時は5年も続くとは思ってなかったのでしょうか。

やまと:そういうことではないですが。

ひゅうが:続いてみたら、やっぱり素敵なことだなと。

やまと:すごく濃い5年間でした。

批判の声を転機に「自覚や覚悟が足りなかったなと心の底から思えた」

――グループにとって大きな転機になったと感じていることを教えてください。

やまと: (コロナ禍での)“31人飲み会”で世間を騒がせたことじゃないですかね。人前に立っているという責任感をしっかり持って活動しなきゃいけないと全員が心の底から思い直したという転機になりました。転機にできたというか、あそこで反省しないでふてくされていたら今の自分たちはなく、自分たちは影響力があるということがわかり、その影響力をどうやっていい方向に使っていこうかひたすら考えてこられたので、考えるきっかけにできたというのは大きかったと思います。

――その時に皆さんで話し合いをされたわけですね。

やまと:いろんなことを話しました。最初はびっくりしたというのもあって。

ひゅうが:一般人の勢いでバーンと行っちゃったみたいなところがあって。

やまと:表に立つ人としての自覚や覚悟が足りなかったなと心の底から思えたので、心を入れ替えていこうという話になりました。

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「5人でのしゃべりがとんでもなく面白くなった(笑)」

――大きな意識の変化を教えていただきましたが、ほかにもこの5年でグループとして変化・成長したなと感じていることがありましたらお聞かせください。

ひゅうが:5人でのしゃべりがとんでもなく面白くなったと思います(笑)

やまと:最初は5分動画とかを投稿していましたが、今は1時間ぐらいの動画を投稿していて、その動画が撮れているというのがまずすごくて、それを見てもらっているということは1時間見せられているということなので。

ひゅうが:台本がない動画を千何百本出して楽しんでくれている状況がすごいなと。

――フリートーク力がレベルアップしているわけですね。

ひゅうが:そうですね。5人でいると強いなと。

ゆうま:昔よりも多くの人に見てもらおうという感覚が自然とついてきた気がします。昔は漫画のノリとか多かったけど、だんだん大衆に向けたトークを自然とやっていたのかなと。

やまと:何でもできるようになったよね。漫画のノリでもそうだけど、どんな話題でも5人で楽しく遊べるようになったのかなと思います。

――意識せず自然とそういう風に変わっていったのでしょうか。

やまと:意識するというより、ずっと一緒にいるので、カメラが回ってない時でも話すようなこと、そこで生まれたノリをそのまま動画に持っていくだけなので、一緒に長い時間を共有していることがそのまま職業になっているという感覚があって、友達といる時間が職業になるって何よりもすごいことだなと。そこに尽きます。

――友達とそういう関係になれるって素敵ですね。

やまと:素敵ですよね。素敵すぎてどうしようみたいな(笑)。5年前の僕たちは必死で、就活を始めるか始めないかというメンバーや、仕事を辞めてYouTubeに人生かけるというメンバーなど、バラバラな方向を見ていたところから5人で同じ目標を見てここまで走ってこられたというのは、同じバスケ部だったということもあってチーム力なのかなと思います。

中学時代から変わらぬ関係性「今も部活中という感覚」

――活動する中でチーム力はさらに上がっていきましたか?

やまと:そうですね。上がっています。

――仕事仲間にもなって、関係性に変化はありましたか?

ひゅうが:今も部活中という感覚です。部活ではやまとがキャプテンで厳しくものを言う時があったので、それがYouTubeの仕事の話に変わっただけで、お金が生まれているか生まれていないかの話なので、関係性は変わってないのかなと思います。

ゆうま:ただ、普通の部活というより、強豪校みたいな雰囲気になりました。

ひゅうが:そうだね。俺ら中学の時は強くなくて普通だったので。