仲間は1994年に沖縄テレビ放送『青い夏』のオーディションでグランプリに輝き、同年デビュー。来年芸能活動30周年を迎えるが、どの作品も毎回0からという気持ちで挑んでいるという。

「作品ごとに違う役を演じるので、毎回0からという気持ちです。今回はこの役をどんな風にしようかなと、いつも挑戦させてもらっている感じで、常に必死です。余裕はないですが、怖がらずいろんな役に挑戦するようにしていて、そんな風に必死にやっていたらこんなに時が経ったなと。ありがたいことに素敵な役や作品に出会えてきて感謝しています」

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■『ごくせん』が転機に 心に響く声にも「生きているのかな」

特に大きな経験になったと感じている転機を尋ねると、主人公のヤンクミこと山口久美子を演じ大ヒットした日本テレビ系ドラマ『ごくせん』を挙げた。

「それまで先生役をあまり演じたことがなくて、同世代ぐらいの男の子たちに対して大声で罵声を浴びせるという役もやったことがなかったので、最初の頃は声も出なかったです。生徒たちに問いかける声の大きさがなかったので、必死に声を出して、もちろん最初は声が潰れていました」

仲間は心に響く声も魅力の一つだが、「『ごくせん』の経験も生きているのかな」とほほ笑み、「この仕事をやっていく中で声帯が鍛えられてきたというのはあると思います」と話した。

■笑ったり感動できる作品から「パワーをもらっている」

今後については「何も考えてないです」と笑い、「明日死ぬ可能性だってありますし、だからこそ、笑ったり感動させてもらう作品はすごくパワーをもらえるんです」と、さまざまな作品からパワーをもらって生きているという。

『パウ・パトロール』からもパワーをもらっているそうで、「前作の映画を何回も見ていますが、ケントとチェイスの小さい頃の話に感動し、頑張るぞという勇気をもらえるんです。そして、もらった感動やパワー、元気や勇気を思い出して自分も前に進めるというか、大変なことがあっても、あの時あの子も頑張っていたからと思って頑張れる時があります」と明かす。

仲間の原動力にもなっている『パウ・パトロール』。「今回の作品もいっぱい笑ってもらって、そして、何か心に残るものがあるといいなと思っています。大人も絶対楽しめる作品なので何度でも見に行ってたくさんパワーをもらってください」と力強く魅力をアピールした。

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■仲間由紀恵
1979年10月30日生まれ、沖縄県出身。1994年に沖縄テレビ放送『青い夏』のオーディションでグランプリに輝き、同年デビュー。以降、『TRICK』、『ごくせん』など多くのシリーズヒット作に出演。映画『私は貝になりたい』(2008)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』の司会を4度務めるなど幅広く活躍中。近作にドラマ『相棒』シリーズ、『10の秘密』(2020)、『24 JAPAN』(2020)、『女王の法医学~屍活師~』シリーズ、映画『鋼の錬金術師』シリーズなどがあり、音楽番組『MUSIC FAIR』の司会も務めている。

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