――ネタはずっとコントをメインにやられてきたのでしょうか。
タバやん。:はい。ずっとコントをメインに。
――『M-1グランプリ』にもずっと出場され、昨年初めて準決勝に進出され、漫才にも力を入れられている印象がありますが、あくまでも軸はコントなんですね。
タバやん。:『M-1』は去年を入れてあと3回しか出られないとなったときに2人で話し合い、あと3回だから漫才も力を入れようということになって以前より漫才の割合を増やしました。益田はコントが好きでコントがやりたいという人間でしたが、僕は漫才もチャンスがあると思っていたので、益田に「漫才やろうよ」とずっと話していて。割合を増やして作り始めたら漫才もよくなっていったという感じです。
益田:去年のネタは自分たちにすごくフィットしていて、ようやくフィットした漫才ができたかもと思いました。
――益田さんも漫才の楽しさを感じつつありますか?
益田:そうですね。コントは小道具も大変ですが、漫才はスーツだけという素手の状態でどう笑かすかというのは楽しいです。
タバやん。:一時は僕が「漫才」って言うと嫌な顔をするぐらいだったので、よかったです。
――『M-1』での目標もお願いします。
タバやん。:結果を出せたらめちゃくちゃいいなと。『M-1』も全力でいきたいと思います!
益田:決勝のファイナルステージに行きたいです!
――漫才に力を入れるようになってコントにもプラスになっていると感じることはありますか?
タバやん。:漫才は周りの空気を読んで間をとったりするので、コントでもお客さんの雰囲気を見てやれるようになったというのはあるかもしれません。
益田:コントはお客さんのことをあまり見ませんが、漫才は見たほうがいいらしくてそうするようにしているんですが、漫才は素の自分でやるので度胸はさらについたと思います。
タバやん。:僕はいまだにお客さんを見るのが恥ずかしくて。でも場数を踏んでいったら慣れていくのかなと思います。
■キモさを出すつもりはゼロ「僕らが面白いと思ったのがたまたま…」
――今年の『キングオブコント』で流れたカゲヤマさんの紹介VTRの中で、「パワーとキモさ」が持ち味だと語っていましたが、その持ち味は昔からずっと変わっていないのでしょうか。
タバやん。:自分たちではそのつもりじゃないんですよ! キモいと言われるようになったからそう言うようになっただけで、僕らがシンプルに面白いと思ったことがキモかったという(笑)。やりたいことはずっと変わっていないと思います。
――決勝でお尻を出した印象が強いですが、ほかにもお尻を出すネタはありますか?
益田:コントでお尻を出したのはこのネタが初めてです。
タバやん。:キモさを出そうなんて思ってなくて、僕らが面白いと思ったのがたまたまお尻を出して土下座することだったというだけで(笑)
――テーブルクロス引きのような芸も入っていましたが、あれは仕掛けなどなく実際にやられているんですよね?
益田:はい。最初の頃は失敗しまくっていて、練習してコツをつかんでいきました。
タバやん。:本番で失敗する可能性もあって、僕は「頼む失敗しないでくれ!」という思いでした。失敗したら一言入れてやるつもりでしたが、成功したほうが盛り上がるので。
――成功率はどれぐらいでしたか?
益田:決勝のときは100%でしたが、準々決勝あたりは60%ぐらいでした。あと、『キングオブコント』の技術さんに作ってもらった一升瓶がすごくやりやすかったというのもありました。成功してよかったです。