お笑いコンビ・コットンのきょんが、TBS系日曜劇場『下剋上球児』(毎週日曜21:00~)にコンビニの名物店長・青沼健太役で出演している。地上波連続ドラマ初出演を果たしたきょんにインタビューし、出演の喜びや役作り、主演の鈴木亮平らとの共演について、そして、『キングオブコント』優勝という目標への思いなど話を聞いた。

  • 『下剋上球児』でコンビニの名物店長・青沼健太を演じているコットンのきょん

本作は、高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く物語。三重県立越山高校の社会科教員で、廃部寸前の弱小野球部の立て直しに奮闘する主人公・南雲脩司役を鈴木亮平、野球部部長の山住香南子役を黒木華が演じ、オーディションを経て決定した12人の若手俳優たちが野球部メンバーとして出演している。

きょんが演じている青沼は、越山高校の生徒や南雲をはじめとする先生が利用しているファミリーマートの名物店長で、越山高校のことはなんでも知っている情報ツウ。最初は弱小野球部に良い印象を抱いていなかったが、球児たちの変化とともに徐々に応援していくようになる。

以前からドラマに出演したいという願望があったというきょんは、出演に大喜び。

「芸人としてコントをやってきたので、ドラマに出ている先輩たちを見て挑戦してみたいという思いが昔からありました。若い時は夢のまた夢ぐらいのテンションでしたが、最近になってより出たいという思いが強くなっていたので、出演が決まったときはめっちゃうれしかったです。しかも『日曜劇場!?』って」

昨年『キングオブコント2022』で準優勝し、テレビ番組などで大活躍しているが、日曜劇場出演で改めて頑張ってきてよかったと感じたという。

「『キングオブコント』が『お笑いの日』の中で行われるようになって影響力がさらにプラスになり、いろんな方が見てくださっていたんだなと感じますし、その前からSNSの活動も地道にずっとやってきたので、妥協しないで頑張ってきてよかったなと思います」

■『下剋上球児』というタイトルを聞いて「高校生役なのかと(笑)」

最初に『下剋上球児』というタイトルを聞いた時は、高校生役なのかと一瞬思ったそうで、「僕、丸坊主なので、高校生役なのかと(笑)。蓋を開けてみたらファミマの店員だったので安心しました」と振り返る。

コントでさまざまなキャラを演じ、SNSの「コットンきょんの人間観察ちゃんねる」でもさまざまな人物に扮し話題を呼んでいるきょん。芸人としての経験が俳優業にも「生きていたらいいな」と言い、出演が決まってからファミマの店員を観察するようになったと明かす。

「SNSでいろんな人間のちょっとした動きをやらせてもらっていますが、昔から人を見てしまうというのがあって、ファミマの店員役が決まってから、店員の動きを意識するようになりました。ファミチキを自然に取る動きがうまいなとか。早い人も見ちゃいますね」

青沼は三重県出身のため、演じる際に三重弁をとても意識して演じているという。

「僕は埼玉県出身で標準語なので、三重弁のイントネーションが難しくて、関西出身のスタッフさんや演者の方に細かいイントネーションをめちゃくちゃ聞きました。イントネーションや声色はすごく意識しています」

■反響に喜び 麒麟・川島から「日曜劇場」呼び

すでに多くの反響が届いているそうで、放送後に「SNSのDMがめちゃくちゃ来ました」とうれしそうに明かし、家族からも反応があったという。

「家族のグループLINEで母からは『日曜劇場見たよ。すごいね。感謝の気持ちを持って頑張りなさい』と届き、父はボケ気質なんですけど、『俺だったら“いってらっしゃい”のイントネーションこうしていた』みたいなアドバイスをもらい、無視しました(笑)」

『ラヴィット!』(TBS)のMCを務める麒麟・川島明からは「日曜劇場」と呼ばれているそうで、「本番では『きょん』ですが、始まる前とかに『日曜劇場来ました』などいろいろ言ってくれます」と説明。『ヒルナンデス!』(日本テレビ)で共演している南原清隆からも「日曜劇場見たよ。頑張ってね」とエールをもらったと明かした。