いわゆる職人の人たちが心を開いて参加してくれるのは、やはり国分自身が職人の心を持っていることが大きい。
「抜群の知名度をお持ちである上、『鉄腕DASH』などでものづくりへの見識が深いと印象を持たれているので、国分さんが何か思いついて提案すると、“門外漢が言ってくるなよ”ではなく、“たしかにそうですね”となることが、普段のロケから多いです。我々も本当に助けられますし、国分さんじゃなかったらこういう目線の企画はできなかったと思います。だから、付け焼き刃の知識でリサーチして国分さんに説明しても『前にやったときはこうだったけどな』とすでに知っていることが多いので、こちらも気が抜けないです(笑)」(嶋崎P)
ツリーハウスのプロジェクトが成功したことで、「今回はTOKIO-BAとご縁があって福島でやりましたが、やはり地元の東海地方で形のあるものづくりや、マルシェ、イベント、フェスなど、皆さんで力を合わせて視聴者の皆さんがワクワクするような仕掛けを、もっとやっていきたいと思います」(嶋崎P)と、“フレンズ”たちの横のつながりを生かした新たな展開につなげたい考えだ。
■番組知名度が着実に向上、全国展開に意欲も
番組がスタートしてまもなく4年になり、「最初の頃はロケをすると街の皆さんが『国分太一がいる!』と驚かれる感じだったのですが、今は『タイチサン!のロケですか?』と言われるようになりました」(嶋崎P)と、着実に知名度が向上。生番組のMCがレギュラーでロケに出るというのも特色の一つだが、番組の立ち上げの際に国分から「俺が会いに行くっていうのはどう?」とアイデアが出て、このスタイルが確立された。
そんな番組の今後の展望を聞くと、嶋崎Pは「情報番組として『こんなお店がオープンしました』と表面的な情報で終わるのではなく、『どうやって作ったらこんな美味しいものになるのか』『誰がどんな思いで作っているのか』など、1つでもいいので、我々でしか得られなかった情報や映像を伝えることを大事にしています。出演者の皆さんはちょっと大変かもしれないですが(笑)、体を張っていろんなところに行って、いろんなものを調べて、新しいものを見つけてほしいと思います」と期待。
番組が全国に進出し、「こくぶんフレンズ」で生まれた“職人”のネットワークが全国に広がれば、また新たな展開が生まれることも想像され、「国盗り合戦的に名古屋から広がっていくと面白いねという気持ちは、我々スタッフももちろん持っています」(嶋崎P)と意欲を示した。