■韓国と日本でスカウト「本当にご縁」
――サウナのカットには、そんな裏話も(笑)。続いて、愛甲さんのデビューについて振り返らせてください。芸能活動を始めたのは、大学時代、韓国への留学中にスカウトされたことがきっかけだとか。
そうなんです。19歳のときに、韓国でスカウトしていただいて、モデルの活動を始めました。元々すごい人見知りで、引っ込み思案な性格だったので、もしスカウトされたのが日本だったら、始めてなかったかもしれません。韓国だったから、やってみようと思えたというか。
――そして、帰国後もモデルの活動を続けることに。
やってみたら、すごく楽しかったんですよね。日本に帰ってからも続けたいかもと思っていたら、ちょうど帰国したタイミングで、日本でもスカウトしていただいて。そのときはもう韓国で一度モデル活動を経験していたので、恐怖心もありませんでした。
――日本でのスカウトは、愛甲さんが韓国で活動していたことを知っている方から?
いえ、本当に偶然でした! 今となっては、本当にご縁だったなと思います。
――それはすごい! 留学から帰ってきたタイミングだと、周りは就職活動を始める頃だったのでは?
大学3回生のときだったので、まさに就職活動を始める時期でした。でも、私はモデルの世界に挑戦してみようと。友だちには「大丈夫!?」って心配されました(笑)。
――ご家族の反応はいかがでしたか?
両親は私の性格を知ってるので、「千笑美がそう決めたんだったら、すごくいっぱい考えたんだと思うから、その決断には反対しないよ」と言ってくれました。「就職した方がいいんじゃない?」みたいなことは一回も言わずに応援してくれて、ありがたかったですね。
■キャビンアテンダントを目指した時期も
――ご友人とご家族、どちらのリアクションも愛甲さんのことを思ってくれているんだなと感じます。大学に通っていたときは、キャビンアテンダントを目指していた時期もあるそうですね。
毎日、英語の授業がある学部だったので、キャビンアテンダントだったり、外資系の会社に勤めたり、国際的な仕事に就きたいと考えている人が多くて、私もキャビンアテンダントになりたいなと漠然と思っていて。日本でモデルを始めた頃も、同時進行で英語の勉強もしていました。正直、自分がモデルとしてずっとやっていけるとは思えなくて、とりあえず1年やってみようという感覚だったんです。今でも奇跡的に続けられていますけど、いいご縁に恵まれて、いろんな人に助けられているから、なんとかできてるなって。
――いやいや。ご縁に恵まれていることも含めて、愛甲さんのお力だと思います。関西の大学に通われていたとのことですが、在学中は、仕事があるときに東京へ行かれていたんですか?
そうですね。当時は、関西と東京を行き来していました。
――ずっと続けられるか分からないと思いながら、仕事で東京へ行くのは毎回が勝負といいますか、かなりの緊張感がありそうですね。
ありましたね。その感覚は今でもあって。東京で仕事をしていると、ちょっと背筋が伸びるというか、ピシッとするんですけど、地元の宮崎に帰ったり、関西で大学時代の友だちと会ったりするときは本当にリラックスできるんですよね。宮崎で飛行機から降りた瞬間に「ふぅ〜」って一息ついて、また東京に戻るときは「よし、やるぞ!」って(笑)。