配信でいつでもどこでも見られる時代だが、タワーレコード渋谷店は8月31日現在、DVDが売り切れになっているという。この状況に、村瀬Pは「ものすごくうれしいです」と喜びを語る。

「それはきっと皆さんが、この作品を手元に持っておきたいと思ってくださってることだと思うんです。僕も大好きなドラマや映画のDVDをバカみたいにいっぱい持っていて、そう思ってくださるドラマを作ることをいつも目標にしているので、売上が上がったということではなくて、多くの方の家にこれがあると思うと、本当に僕はうれしい。それに応えたいから、ジャケットにもこだわって、全話ディレクターズカット版にして、特典も持っておきたいものにしました」

さらにもう1つの目標として、“聖地”に行って思いを馳せるようなドラマ作りを掲げているそうだが、『silent』でそれもかなえることができた。

「『北の国から』というドラマが大好きで、富良野に行くと『北の国から』の家族がいるような気がするというのが自分でもあったから、僕が作ったドラマで見てくださってる方がそういう気持ちになってくれたら最高だなと思っているんです。だから、世田谷代田に行ったら想や紬が歩いてるような気がしてくれて、ここ(タワーレコード渋谷店)でも、前をふと見たら想が見上げていたり、レジに行ったら紬がいるような気がしてくれたら、こんな幸せなことはないです。これからも皆さんにそういう思いでいてくださるような『silent』でいたいし、皆さんが『silent』を愛してくださることに、チームを代表してお礼を申し上げます。本当にありがとうございます」

■「今後、何かあるかもしれないので…」

気になる続編については、「正直、現状でそういうことがあるわけではないんですけど、僕らとしては大切に大切に『silent』の世界を紡ぎ続けていきたいと思ってます」「今後、何かあるかもしれないので、どうかよろしくお願いします」と言及。その上で、「続編のあるなしにかかわらず『silent』という世界をこれだけ多くの方が愛してくださっていることが本当にうれしいです」と感謝した。

10月からは、村瀬P、生方氏、そして高野舞監督という『silent』チームによる新ドラマ『いちばんすきな花』が、同じ木曜22時枠でスタート。「とっても素敵なキャストが集まってますし、名前は出せないですが、主題歌ヤバいです。“男女の間に友情は成立するか?”というテーマを描くなら、このアーティストしかいないっていう方が主題歌を今作ってくださっていますので、それも楽しみにしていただきつつ、ドラマを楽しみにしていただけたらうれしいです」と呼びかけた。