堅牢性の高さや基本性能の高さでビジネスユーザーを中心に根強い支持を集めるパナソニック「レッツノート」。そのラインナップに新しく12.4型ディスプレイを搭載した2in1 PC「QR」シリーズが登場した。
1kg前後のコンパクトな筐体に第13世代Coreプロセッサやテレワーク向け機能を搭載しており、出先にも気軽に持ち運んで利用できる。今回、その実機を借りられたので、外観や使い勝手、パフォーマンスなどを詳しく紹介していこう。
A4より小さい12.4型2in1 PCだけど「タフさ」も健在
テレワークやハイブリッドワークが多くの企業で導入され始めた際、ビジネスパーソンを中心に注目を集めたのが14型ノートPCだ。画面が大きい割に持ち運ぶ際の負担が少ないため、据え置きでもモバイルでも使いやすいというのがその理由。筆者も少し前にメインマシンを13.3型から14型に切り替えて快適に使用している。
しかし、社会情勢が一段落して対面の仕事が増えてくるにつれ、もう少し小型の端末がほしいと思う場面も多くなってきた。そんなときにタイミングよく(狙って?)パナソニックから登場したのが「レッツノートQR」シリーズだ。
画面サイズは12.4型で、フットプリントは幅が273.2mm、奥行きが208.9mmとA4用紙よりもひと回り小さい。厚みも19.9mmと程よくスリム。質量は付属の標準バッテリーを搭載した状態で約1.029kg、別売の軽量バッテリーなら約0.949kgと1kgを切ってしまう。
14型に慣れた身には「12型ってこんなに小さかったっけ?」と驚いてしまうくらい、コンパクトで持ち運びやすい。それでいてレッツノートならではのボンネット構造を採用したマグネシウム合金の頑丈ボディは健在で、100kgfの加圧振動試験や76cmの落下試験などをクリアしているほど堅牢性が高い。これなら荷物が多い日でもバッグの隙間に押し込んで気軽に持ち出すことが可能だ。
本体カラーはカームグレイとジェットブラックの2種類で、試用機はカームグレイが採用されていた。色の名称に“calm”とついていることからもわかるように落ち着いたグレイ(というよりはシルバー)で、ビジネスシーンでも目立ちすぎず違和感なく使えそうだ。
ちなみに、パナソニックには以前より12.4型ノートPCとして「SR」シリーズがあるが、「QR」はそのSRを2in1化したものとなる。
そのため本体サイズがまったく同じで、主要パーツも共通のものを使用している。インタフェースも変わらず、本体左側面にHDMI、USB Type-C(Thunderbolt 4)×2、USB Type-A(5Gbps)、LAN端子を、本体右側面にアナログRGB、USB Type-A(5Gbps)×2、SDメモリーカードスロット、セキュリティスロットを搭載している。
コンパクトな本体にもかかわらず、ビジネスシーンでニーズの高い有線LANポートやアナログRGBポートをしっかり搭載しているのは法人向けに強いレッツノートらしい特徴だ。