取材当日、収録現場を訪れると、プロデューサーの吉田周平氏、ディレクターの筒井彩夏氏、作家の“豆山ビーン”こと立川ヒロナリ氏と打ち合わせをする好井の姿が。「本日はよろしくお願いします」と挨拶すると、開口一番「この番組の存続は、マイナビニュースさんの記事にかかってます!」と頭を下げ、笑いを誘う好井。頭を下げられているが、目線は真っ直ぐこちらを捉えている。「それはプレッシャーが大きすぎます……!」と返すと、好井はニヤリと笑ってから、「よろしくお願いします」と改めて頭を下げ、収録がスタートした。

『今なに』の収録は、好井と豆山氏がブース内で向かい合って座り、副調整室で筒井氏がその様子を見守る形。取材日は、吉田氏も収録に立ち会った。この日の収録では、オープニングトークとして、解散後初めて寄席に立ったエピソードを披露。対面の豆山氏と副調整室の筒井氏のほうへ交互に目配りをしながら、好井のトークは熱を帯びていく。「今日は取材が入ってたから、いつも以上に“筒井護衛”のほうを見てしまった(笑)」と話す好井に、「いつも以上に見てるなあと思いました(笑)」と笑う筒井氏だったが、『今なに』チームの信頼関係がうかがえる一幕だった。

『今なに』チームは、“ラジオプリンス”の好井を、“護衛”の筒井氏と豆山氏が支える。ここに吉田プロデューサーが加わった4人の関係性について、好井は「『ドラえもん』とか『名探偵コナン』とかって、キャラ割がしっかりしてるじゃないですか」と前置きしつつ、「吉田さんを総監督として、筒井護衛と豆山氏が現場にいて、僕が矢面に立つ。この三角形で成り立ってるんですけど、一番圧が強いのが僕かと思いきや、筒井護衛なんです」と明かす。

好井がこう思うのには、ある印象的なエピソードがあるという。それは、好井と親交の深い後輩コンビ、コマンダンテの解散について語った回。2人の解散について意見を述べるファンへの自身の考え方を話してヒートアップする好井を「バランスを考えたほうがいいと思います」となだめる豆山氏と、「危ないところはカットするので、素のままで喋ったほうがいいと思います」とゴーを出す筒井氏の意見が対立。話し合いの末、2対1ということで、好井と筒井氏の意向を尊重した内容を放送したところ、YouTubeのコメント欄には厳しい声が相次ぐ結果に。好井は「筒井護衛と僕が間違ってたわけです(笑)」と振り返った。