現在38歳の山下。今後どのようになっていきたいか尋ねると、「自分に素直に情熱的に生きていこうと思います。内に秘めた熱さはずっと持っていたタイプだと思いますが、それをもっと表に出していきたい」と回答。やはり本作が自身に与えた影響はとても大きいようだ。

そして、「一つ一つの出会いを大切にしていきたい」と続け、企画・プロデュースへの意欲も見せた。

「先のことは予知できないので、だからこそ一つ一つの出会いを大切にしていくしかないのかなと。作品との出会いもそうですし、本を読んでこれを実写化したいと思うような出会いがあるかもしれないですし、自分で企画をして0から作っていく作業もしていきたいなと思っています」

山下は本作の主題歌「I See You」も担当している。

「映画の撮影が終わったあとに制作にとりかかったので、役のDNAが意識的にも無意識的にも入っていて、歌詞も深く、熱い情熱を感じました。映画同様、そういう思いが詰まった楽曲で、僕なりの情熱を込めました」

そして、「英語詞ですが、“僕の血液に君が流れている”という表現がすごく情熱的だなと思い、僕の中で強く残っています。どうせ愛するならそれぐらい情熱的に愛するのがロマンチックだなと思いました」

さらに、「人生1回しかないですし、当たり前がいつ当たり前じゃなくなるかわからないという経験を僕らはここ数年でしてきた。そういうタイミングだからこそ、もっと情熱的に自分にも人にも素直に生きていこうと思えたので、このタイミングでこの映画に出会えたのも運命だなと思います」としみじみ。

最後にファンに向けて、「いつも応援していただきありがとうございます。『SEE HEAR LOVE』は日本チームと韓国チームが心を一つにして、たっぷり情熱を注いで作り上げたラブストーリーです。作品を見た後に、大切な人に連絡したくなるような温かい作品になっていますので、世代問わず見ていただきたいです」とメッセージを送った。

■山下智久
1985年4月9日生まれ、千葉県出身。1996年より芸能活動開始。俳優として数々のドラマや映画の主演を務めるほか、アーティストとして音楽活動も精力的に行い、活躍の場を海外にも広げている。主な代表作にドラマ『野ブタ。をプロデュース』(05)、『クロサギ』(06)、『コードブルー ‐ドクターヘリ緊急救命』シリーズ、映画『あしたのジョー』(11)、『近キョリ恋愛』(14)など。『THE HEAD』(20)で海外ドラマ初出演を果たし、ハリウッド映画『マン・フロム・トロント』(22)に出演、今年9月に配信される『神の雫/Drops of God』で海外ドラマ初主演を務める。昨年はドラマ『正直不動産』も話題を呼び、2023年度冬に『正直不動産スペシャル』も放送予定。High Hope Entertainment 所属。