『ザ・ノンフィクション』で大助・花子に密着するシリーズは、地上波では3作目。今回、NGKでの漫才を流すことができたことに、神林Dは「正直言うと、肩の荷が下りた感じです」と吐露する。
「2018年3月に診断を受けて、4月の紫綬褒章のイベントのときに、僕は病気のことを聞かされて、映像記録を撮ることになったのですが、ものすごいプレッシャーがあったんです。この記録を撮るということは、回復する姿を収めてほしいのか。それとも、万が一のことがあるかもしれないから撮ってほしいのか。そんなことは師匠たちに聞けないですし、尊敬するおふたりなので、とにかく記録を残そうと思ってやってきました。
するとありがたいことに、情報番組や、こうやってドキュメンタリー番組で放送できることになって、本当にうれしかったんです。日本を代表する夫婦漫才師の宮川大助・花子が、実はこんなことになっていて、苦労されて、前を向いて人生を歩んでいる。その姿は、病気をされている方もそうですし、人生に悩んでいる方にとって、少しでも光になるんじゃないかと思って、そういう方に見ていただく機会を頂けたのは、すごく良かったと思います。
そして、闘病生活でNGKのセンターマイクを目指そうとする姿は、コロナ禍もあって本当に限られた人しか見られなくて、その中にいる僕が何とか伝えようと思っていたんですが、こうしてようやくNGKのセンターマイクの前に出ることができたので、もう皆さんも見ることができるんです。NGKに行ったら、大花師匠に応援のメッセージを届けられるし、2人からもメッセージがもらえる。だから、もう僕がいなくても2人の存在を知れるようになったんだと思うと、ホッとした気持ちになるんです。僕の役目が、いい形でとりあえず一区切りついたかなと思いますし、着地した結果が悪いほうじゃなくて本当に良かったです」
こうして悲願を達成した大助・花子。目標をかなえたというよりも、「センターマイクの前にいることが“日常”なので、当たり前の状況に戻った感じだと思います」といい、“燃え尽き症候群”の心配もなさそうだ。
■「生駒のえりざべーと」への応援を期待
第1弾、第2弾の放送があると、本人たちには多くの応援メッセージが届いたそうで、「これは本当に2人にとってエネルギーになっているので、今回の放送でもたくさん反響が来るといいなと思います」と期待をかける。
ちなみに花子は、自身のTwitterで日々の生活を動画も含めて投稿しているが、アカウント名が「生駒のえりざべーと」でプロフィール欄にも「宮川花子」の名前を載せていないため、世間一般に広く周知されていない状況。それだけに、神林Dは「皆さんぜひこのアカウントを探して、メッセージを送ってほしいです(笑)」と呼びかけた。