それでもこの頃、花子は2023年を“復活の年”にしたいと決めていた。NGKの復帰前に、その地下にあるイエスシアターで特別興行を行うことになり、4月に記者会見を行ったが、その場で「生きるってしんどい」と弱音を吐いた花子。これがとても悲しく、つらい光景だったと、神林Dは涙で打ち明ける。

「病気になられてからも、“芸人は人を悲しませたらあかん、常に笑いを提供するんや”とおっしゃっていて、人前ではいつも元気に振る舞っていた花子師匠が、記者会見で『生きるってしんどい』と言うなんて思わなくて…。直後に楽屋で『“生きるってしんどい”って、本音が出ていた気がします』と泣きながら聞いたら、花子師匠は『あかんけど何回も思うねん。悲しませてごめんね』って…」

  • 苦しそうに階段を上がる花子 (C)フジテレビ

■復帰の漫才は長尺で放送

そんな出来事もありながら、見事に舞台復帰を果たした大助・花子。今回の番組では、その漫才を長尺で放送し、ナレーションを務めた青葉市子も収録中に思わず吹き出してしまうほど、ブランクを感じさせないステージを見せている。

生駒の市民ホールで2年半ぶりの舞台に復帰した際には、うれし涙を流しながら撮影していた神林D。今回も、イエスシアターの公演で大助の涙にもらい泣きしたそうだが、NGKでの復帰漫才は、舞台袖に多くの芸人や吉本の関係者が集まって食い入るように見ていたこともあり、「泣くというより、皆さんがこうやって待っていてくれていたことが本当にうれしくて、夢中でその姿を撮影していました。これを多くの人に伝えたいという気持ちですね」とのことだ。