スケジュール的にもハードな現場だそうだが、藤原は「僕自身、ドラマの経験があまりないので、過酷だと言われても最初はよくわからなかったのですが、周りの人に聞いたら『マジで大変だよ』と言われました。確かにロケ地については『これ、日本で撮ってるの?』と聞いて来る人もいますし、よくこういう場所を探したなとスタッフさんに感心もします。だからこそ、みんなで1つの作品を作っているなと感じています」とやりがいを口にする。
そんな一致団結した現場では、山田の頼もしい座長ぶりにも感心しきりだ。
「僕たち以外にも周りに“レギュラー乗客”の方もいらっしゃって、総勢50~60人でお芝居をするシーンもありますが、山田さんはそういう時もちゃんと舵を取ってくれます。たとえ自分が出ていないシーンでも、映像をチェックして、もっとこうなんじゃないかというアドバイスをくれることもあります」
さらに、山田に惚れ込んだというエピソードを紹介。「僕がすごく感動したのは、撮影が終わった後、エキストラさんたちを先に帰して、山田さん自身は最後に帰るところです。山田さんは他のドラマにも出演されていて、一番忙しいはずなのに。その時、『うわ! この人かっこいい』と思ったし、男としてというか、人としてめちゃくちゃ尊敬できると思いました」
■ドラマの現場は勉強と反省の繰り返し
慣れないドラマの現場については「今回は予測不能という言葉がぴったりな物語で、ほんまに僕ら自身もどうなるのかわからないので、よく台本を読むことで、 こういうことをしておけばより演技が際立つのか! といった勉強もさせてもらっています。今は勉強と反省を繰り返しています」と述懐。
さらに、俳優業について「まずは朝が早いので健康的になります。そして同じシーンでも、いろいろなアングルから撮るので、こんなに撮るのか! と、僕はそこまで経験がない分、新鮮に感じる部分もあります。また、台本を読むにつれて、自分の役を理解していったり、もし自分ならどうしてるんやろ? と想像したりもします。それで、実際に現場で撮影した時、相手が自分の考えていた演技と真逆のことをされると、『そういう引き出しがあるんや!』と驚いたりもします。本当に勉強になるし、発見も多いです」と語る。
今後の俳優活動への思いも尋ねると「今、この現時点では次のことなんて全く考えていません」ときっぱり。
「とりあえず米澤大地役のことだけを考えています。だから、今はもっと演じてみたいとかいう欲はまだないのですが、演じることが楽しいという要素は、たぶん今、米澤大地という役に全部注ぎ込まれているので、この作品が終わった時、またやりたいとか、こんな作品に出たいと思えるようになるのかなと。とりあえず、今はその場を楽しんで演じたいという気持ちのみです」
最後に視聴者へのメッセージをもらった。
「米澤は明るい愛されキャラで、回を追うごとにみんなとの絆も深まっていきます。でも、皆さんも日常生活の中で、『こんなことがあるんや!』と思うように、この作品を観ると、ほんまに当たり前が当たり前じゃないということに改めて気づける部分がたくさんあると思うので、毎週金曜日を楽しみにしていただけたらなと思います」
1996年2月8日生まれ、大阪府出身。アイドルグループ・なにわ男子のメンバー。2021年11月12日になにわ男子としてシングル「初心LOVE」でCDデビュー。俳優として舞台やドラマ、映画などにも出演。テレビドラマの近作は『消しゴムをくれた女子を好きになった。』(22)、『生ドラ!東京は24時』第1夜「シンガロング!」(22)など。
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