試合直後の「DetonatioN FocusMe」xnfri選手にインタビュー

「Paper Rex」との初戦を終えた「DetonatioN FocusMe」のxnfri選手に、会場にて単独インタビューを行いました。「LOCK//IN」出場からの変化や成長、韓国のゲーミングハウスでの生活などについて聞いています。

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    試合直後、インタビューに応じてくれたxnfri選手

――まずは、「Paper Rex」との初戦を終えて、感想や手応えを教えてください。

xnfri:結果としては0-2で負けてしまったんですけど、内容的には全然悪くはなく、むしろ良かったと思います。やはりまだ場数を踏めていないので、ラウンドの終盤や少人数戦で焦ってしまうことが多く、そういう小さなミスの積み重ねが負けにつながりました。負けたことは悔しいですが、感触はすごく良かったです。

――皆さんすごく声が出ていて、試合中の雰囲気がとても良さそうでした。「LOCK//IN」のときと比べていかがでしたか?

xnfri:「LOCK//IN」以降、チーム内での役割なども結構変えて、それが上手くハマりそうだという状況がありました。練習での出来も良かったので、「LOCK//IN」よりも気持ちの余裕があって、良い雰囲気につながっていたと思います。

――これまで「DetonatioN FocusMe」は、チームづくりの面で苦戦していたように見えました。チームづくりのどういったところが難しかったでしょうか?

xnfri:選手の実力とは別に、相性も存在すると思うのですが、なかなか相性というのは測りづらいものです。お互いの特性をしっかりと活かせれば強みになりますが、そこが難しいなと感じます。

――今日の試合を通して、特に成長の手応えを感じたのはどんなところでしたか?

xnfri:以前より、敵の動きの読みが的確にできている感覚はありました。実際どうだったのかは、まだ試合を見返していないのでわからないですが。ただ、今回は本当に小さなミスの積み重ねで負けてしまっただけで、大きな動きは上手くいっていたのではないかと思います。

――今のチームの完成度は何%くらいに感じますか?

xnfri:……15%です。

――今日の内容でも、まだたったの15%ですか!?

xnfri:そうですね。やっぱり、まだまだ時間がかかります。今日戦った「Paper Rex」は、もう2年くらい同じメンバーで一緒にやってきているチームです。連携の面でも、お互いのやりたいことを瞬時に理解できるようになるには時間が必要なので、伸びしろしかないと思っています。

――現時点で15%ということは、「LOCK//IN」のときは何%だったのでしょうか?

xnfri:「LOCK//IN」のときは……忘れました(笑)。別にあのときも悪かったのかというと何とも言えないですが、力を出し切れなかった部分が大きかったです。

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    試合中のxnfri選手

――長期リーグということで韓国に拠点を移されていますが、韓国での生活はいかがですか?

xnfri:韓国で生活を始めてから、2週間半くらい経ちました。韓国語が話せないなかで、韓国人メンバーのSuggestやSeoldam、コーチ陣やスタッフの方々が手伝ってくれて、すごく助かっています。日本のほうが過ごしやすいとは感じますが、悪くはないです。

――チームでの共同生活ならではのエピソードがあれば教えてください。

xnfri:自分は3LDKのところにReitaさんと一緒に住んでいるんですけど、Reitaさんは几帳面できれい好きで、かつ1人の時間を大切にしていますね。朝の3~4時ごろに練習が終わって帰ってくると、すぐに部屋のドアを閉めてしまうんです。僕はしゃべりたい派なので、ちょっと悲しいです(笑)。

――試合がない日は、1日をどのような練習スケジュールで過ごしていますか?

xnfri:13~14時ごろに集合して、まず今日は何をするかといったブリーフィングを1~2時間くらいします。練習試合が21~22時ごろまであって、そのあとの反省会が2~3時間くらい。それ以降の時間は自由な個人練習で、僕は朝の4時までと決めていますが、朝の7時くらいまでやっているメンバーもいますね。もうずっと『VALORANT』です。

――スクリムは2マップを1セットで組むことが多いそうですが、1日何セットくらい行っていますか?

xnfri:一昨年や去年は2マップずつスクリムしていたのですが、今年は1マップずつ希望を出して、それを受けてくれるチームと練習する形になっています。1日あたりのスクリムは、6~7マップくらいですね。3マップと3マップ、もしくは4マップと3マップに分けて、間に1時間の休憩を挟んで練習しています。

――それでは最後に、ファンの方々に向けたメッセージをお願いします。

xnfri:いつも応援してくださっている皆さん、本当にありがとうございます。初戦は負けてしまいましたが、これからどんどん成長できるチームだということを見せられたかなと思います。これからも応援し続けてもらえたらうれしいです。必ず勝って「Masters Tokyo」に出場します。

――xnfri選手、ありがとうございました!

5月末まで続く長期リーグ、現地会場で観戦するチャンス!

開幕戦では黒星スタートとなった日本2チームですが、「VCT Pacific」はまだ始まったばかり。総当たり戦で行われるリーグプレイは、Week8(5月12日~16日)まで続きます。リーグのなかで日本2チームがどのような成長を見せてくれるのか、期待して応援しましょう。

そして、長期にわたるリーグだからこそ、ファンにとっては現地に行って観戦するチャンスでもあります。韓国で特に人気が高い「DRX」が出場する日などは、チケットがすでに売り切れている傾向にありますが、現時点ではまだ日本2チームが出場する日のチケットも残っています。

リーグプレイの期間は、日ごとの対戦スケジュールが事前に確定しているため、現地に向かう計画も立てやすいでしょう。ソウルには、Riot Gamesが運営する『League of Legends』のeスポーツ施設「LoL PARK」もあります。ぜひこの機会に、eスポーツが盛んな韓国に足を運び、国際リーグを生で体感してみてはいかがでしょうか。

■「VCT Pacific」開催スケジュール
リーグプレイ:3月25日~5月16日
プレイオフ:5月19日~5月22日
セミファイナル・グランドファイナル:5月27日・28日

  • VCT Pacific

    「VCT Pacific」に出場する10チーム

  • VCT Pacific

    5月16日まで行われるリーグプレイの対戦スケジュール

  • VCT Pacific

    リーグプレイの順位に応じて配置されるプレイオフのトーナメント表

  • VCT Pacific

    「LoL PARK」には専用スタジアムやグッズショップ、PCバン、カフェなどがある

  • VCT Pacific

    試合が行われている日は、チケットがなくともスタジアム外のモニターで観戦可能