綱吉と心を通わせていくことになる右衛門佐を演じる山本耕史には、とても助けられたという。「時代劇の大御所の方なのですごく救いになりました。舞台もやっていらっしゃるから、立ち振る舞いもちゃんとされていて、佇まいや動き、セリフの掛け合いも、すごかったです」

山本からは「そんなにいっぱい調べすぎないほうがいいよ」とアドバイスをもらったという。「『俺もほぼ何言っているかわからないから』って。難しい言葉に一生懸命になって硬くならず、リラックスしてという風な言葉をいただきました」

また、綱吉への忠誠心を誰よりも強く持つ美しき側用人・柳沢吉保役の倉科カナについて、「とても色っぽくて、桂昌院様(竜雷太)もメロメロという感じですよね」と話した。

時代劇に初出演し、再び挑戦したいという気持ちは芽生えたのだろうか。

「将軍様の役なので身分がすごい。もしまた時代劇のお話をいただいて、身分が低い役だったら、衣装もスースーするものだろうし、最初に最上級をやってしまったので、上様気質がとれなさそうな気がして。あれは最上級だったんだぞと心して臨みたいと思います」

最後に、綱吉編ならではの見どころについて、「美男が勢ぞろいで、それを私がピックアップするので、そういうのを見ると楽しいと思います。派手にやっている風に見えて実は苦労があったり、思いがあったり」と述べ、さらに8代・吉宗と3代・家光の物語と比べて「3つの中で一番、お色気がすごい。山盛りだと思います」とアピールした。

■仲里依紗
1989年10月18日生まれ、長崎県出身。2004年にモデルとして活動開始。2006年に劇場版アニメ『時をかける少女』でヒロインの声を務めて注目を浴び、2010年に実写映画『時をかける少女』『ゼブラーマン~ゼブラシティの逆襲~』で第34回日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の映画賞を受賞。近年は、Netflix『今際の国のアリス』シリーズ、TBS『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(21)、『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』(21 ※声の出演)などに出演。劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(4月28日公開予定)が控えている。

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