綱吉の人物像については、奔放に見えるが「実は孤独な人」と捉えている。

「自分の好きに生きてそうな感じがするけど全くそうではなくて、強がっているけど実はすごく弱い人だなと演じていて思いました。周りの人からはそうは見られていないけど、心の奥底では孤独があって弱い人だと思います」

自身とは「強がるところ」が似ているとのこと。「強がって強く言ってしまったり、自分を大きく見せようとしたり」。逆に、違うところは「頭がよくて勉強が好きなところ」と話した。

綱吉は子作りを迫られ苦悩することになるが、仲は時代の違いを感じたという。

「『子供まだ?』とか子供のことを聞くのはセンシティブなことだから言ってはいけないキーワードになってきているご時世に、すごく時代を感じました。大奥は世継ぎ世継ぎで、なかなか子供ができなくても頑張る。昔の人はメンタル強かったんだなと尊敬しました」

そして、「自分の人生を生きてほしいなと。生きている風に思えるけど、次の人のための人生だから、そこがすごく深いなと思いました」と続け、「今の時代は配慮がされていてよかったなと思います」としみじみと話した。

綱吉を演じて刺激を受けたことを尋ねると、「女将軍ってかっこいいし、女性が物事を決めるというのは、今の時代にも必要なことがある」と答え、また、「最近は家でも『上様』って呼ばれていて、とてもいい気持ちになっています」とご満悦の様子。

「江戸時代の言葉が面白いので流行るんじゃないかなと。『面をあげよ』とか『よい面構えじゃ』とか面白いですよね。合コンで『よい面構え』と言っていただいたりするのもいいのかな」と江戸言葉も気に入っているようだ。

綱吉は、堀田真由演じる家光の娘。仲は「家光も強いから、強さが遺伝しているんでしょうね」と語る。

そして、「最初、真由ちゃんの娘だと言われた瞬間、『どういうこと!?』ってなりましたが、ちゃんと理解できました。『お母さん真由ちゃんなんだ』って思いますが、家光は強く芯の通った人で、強い一面が遺伝しているのかなと思いました」と話した。