――振り返ってみて、2022年はいかがでしたか?

自分と向き合う時間が多い年でした。将来をよく考えたり、個人的には不思議な年でしたが、バランスのいい生き方ができました。私は無趣味で物欲もなく、買い物も旅行もしない人間だったので、昔はお仕事がないとき何をしたらいいのかわかりませんでしたが、2022年はプライベートも充実させようと思って、いろんなところに行きました。

――ちなみにどこに行きましたか?

犬カフェに通うようになりました(笑)。犬が大好きで、「事務所でワンちゃん飼ってくれませんか?」ってお願いするくらいなんです。

――ご自身で飼う予定は?

実家ではゴールデンレトリバーとミニチュアダックスフンドを飼っていました。好きすぎるからこそ、命の重さを知りすぎていて自分では飼えないんです。ペットショップにもよく立ち寄って見るんですけど、触れたいという欲があふれて(笑)。犬カフェに行ったらもう幸せで幸せで。2023年も通おうと思います。

――女優業への思いや仕事との向き合い方などで変化はありましたか?

女優業もすごくやりがいがありますが、「他に自分は何をやりたいのかな?」と考えるようになりました。今まではがむしゃらに目の前のことを頑張ってきたのですが、グループを卒業してもう4年経つので、そろそろ本当に自分がどうなっていきたいのか。そう考えるようになって、2022年に出た答えとしては、表に出ない仕事もしたいと。企画やプロデュース、制作など。2022年は久しぶりに舞台にも出演させてもらって、制作の裏側を見て自分も関わりたいと思いました。

――裏方に興味があるのですね。

はい。中学時代のトイレ掃除もですけど、人の役に立っていきたいという思いがあります。この間『invert 城塚翡翠 倒叙集』(日本テレビ系)というドラマに出させてもらって、そこで清原果耶ちゃんとお話しする機会があったのですが、私が勝手に「メンタル・プロデューサーという役職を作りたい」という話をしました。

――若月さんが考えるメンタル・プロデューサーとは?

役者さんの大変さをそばで感じ、役者さんが今何をしてほしいのかを察知して、やりやすい空気を作る人。今はみんながそれを兼任してくれているんですよね。助監督さんがスケジュールを組み、APさんが私たちのお水を持ってきてくれ、ヘアメイクさんが役者の悩み相談を聞いてくれる。本当の仕事はそれではないと思いますが、そこの役の人がいない。だったらそういう役職が1人いてもいいかなと。俳優に「来週泣くシーンがありますが、空気作り的にどうしたいですか?」と事前に聞いて、俳優が監督に言いづらいことを全部言ってあげる。そういうポジションがあっても面白いなと思います。

――若月さん自身、俳優さんに水を渡すといったサポートを率先してやりたいですか?

めちゃめちゃやりたいです! 寒そうだったらそっとヒーターの温度上げに行きたいですし。感謝されるってすばらしいことだと思うので、そうやって生きていきたいです。

――2023年はどんな年にしたいですか?

2022年に出た答えを実行に移していく年になると思います。メンタル・プロデューサーは最終職かもしれませんが、企画・制作など裏方のお仕事もしてみたいです。あとは趣味を見つけたいです。

――犬カフェに行く以外の趣味を?

そうですね、身になる趣味(笑)。たとえば料理を極めるとか、韓国ドラマ好きなので韓国語を調べてみるとか。そういうことをしてみたいです!

■若月佑美
1994年6月27日生まれ、静岡県出身。2011年から乃木坂46で1期生として活動し、2018年11月にグループを卒業。その後は女優としてドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ)、『私の家政夫ナギサさん』(TBSテレビ)、『共演NG』(テレビ東京)、映画『ヲタクに恋は難しい』、『劇場版ラジエーションハウス』、『ブラックナイトパレード』、Netflix『桜のような僕の恋人』などに出演。ファッション誌『Oggi』で美容専属モデルを務め、モデルとしても活躍している。