昨年12月22日に配信がスタートしたNetflixシリーズ『今際の国のアリス』シーズン2でハートのクイーン・ミラ役を熱演している仲里依紗。女優やモデルとして活躍し、近年は素顔をさらけ出したYouTubeも人気だが、年々、芝居の現場以外では、ありのままの自分でいたいという思いが強くなっているという。その大切さに気付けた転機や、結婚10周年を迎える2023年の抱負などについて、ミラ役の感想とともに話を聞いた。
本作は、2020年12月に配信され世界的に大ヒットした『今際の国のアリス』の続編で、早くも日本発のNetflix作品として全世界での最高視聴記録を達成している。元の世界に帰るために“今際の国”の謎を追いかけるアリス(山崎賢人)とウサギ(土屋太鳳)が黒幕と出会い、前作を上回る難易度の“げぇむ”に挑む。仲が演じたミラは、物語のカギを握る最大の敵。心理戦でアリスとウサギを翻弄していくため、言葉だけでミラの凄みを出すことに苦労したという。
「ミラはインパクトが強く、個性的すぎるキャラクター。本人も催眠術にかかってくるような、何語なんだろうという言葉をしゃべるときがあるので、解釈するのに時間がかかりました。そして、皆さんはアクションなど大きい動きがありますが、私は言葉だけで見せないといけなかったので、声のトーンや目の動きで強弱をつけようと頑張りました」
ミラのことを「個性的」と言う仲自身も、個性的という言葉がしっくりくる。この日の衣装とヘアメイクはミラをイメージしたものだそうで、十分カラフルだと思ったが「普段の私はもっとカラーがいっぱいです」と言う。
劇中ではミラとして黒のドレスをまとっているが、仲にとって黒は「一番派手な色」とのこと。「私はカラフルがスタンダードで、黒はあまり持っていない色なので、自分が黒を着るとすごく派手だなと感じます」
個性的であることのほかにミラとの共通点はあるか尋ねると、「無邪気さ」を挙げた。「私は無邪気というより“ふざけ”ですが、急にテンションが上がったりするところは自分にも通ずるなと思います。眠いとかお腹が空いたとか、そういうことでテンションが上がり下がりするだけですけど(笑)」
そんな自身の性格について、「子供の頃から“好き”に忠実に生きていたら今の自分になりました」と自己分析。「好きなものは好き。これを着たらどうかな? とかではなく、自分が好きだから身にまとう、自分が好きだから仕事をする。ミラを演じさせてもらうのもすごく楽しかったし、お洋服を着るのも楽しいですし」と笑う。
さらに、「人生は短いですし、ミラのセリフで『人生って“げぇむ”みたいなもの』とありますが、本当にそうだなと。ゲームは好きだからやる。それと同じように人生も好きに生きていきたい。自分を押し殺して歩んだら後悔すると思うので、神様から与えられた人生を自分の好きなように使いたいです」と語った。