漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによるフジテレビ『久保みねヒャダ』シリーズが、12月で10周年を迎えた。3人が独自視点のトークと世の中への鋭いツッコミを展開しながら、音楽や妄想ドラマなどクリエイターならではの感性を発揮する企画が魅力で、2017年9月の地上波レギュラー放送終了後も、有料ライブで継続する人気コンテンツだ。きょう31日(27:15~)には、恒例の『明けましてこじらせナイト寿SP』が放送される。

そこで10周年を記念し、久保みねヒャダの3人と、演出・チーフプロデューサーの木月洋介氏による座談会を実施した。3回シリーズの最終回は、ライブの思い出やコロナ禍の苦境を回想。そして、3人と番組の今後についても言及した――。

  • (左から)能町みね子、久保ミツロウ、ヒャダイン、木月洋介氏

    (左から)能町みね子、久保ミツロウ、ヒャダイン、木月洋介氏

■地上波終了も復活「ライブで続けさせてください」

ヒャダイン:改めて考えると、1回レギュラー放送終わったのに、こうしてライブで続けられているのはすごいですよね。

久保:最終回で泣いてしまったのに、平然と続けてしまって…。

ヒャダイン:まず飛内さんからの手紙で泣かされて。

久保:結構私とヒャッくんが泣いてたよね。

能町:2人が泣くのが早すぎるんですよ。

久保:能町さんが泣けない(笑)。でも、Charaさんが来たときに泣きましたよね。

  • 地上波レギュラー最終回で涙 (C)フジテレビジョン

ヒャダイン:そしてライブになって。すごいですね、木月さん。「ライブで続けさせてください」でOKが出たんですね。

木月:「a-nation」とかこれまでの「こじらせライブ」の蓄積があって、お客が来てくださるという実績があったから、ライブをやろうとライツの部署の方々に乗っていただいて。

――地上波のレギュラーが終わると言われたときは、まだライブの話はなかったのですか?

能町:なかったですね。ただ、終わっちゃうと思って。

■久々の槇原敬之ゲスト出演に期待

木月:ライブも最初の頃は、今みたいなセットもなかったですからね。

ヒャダイン:そうですよね。マジでディストピア感がありましたよね。

木月:闇集会でしたよね。

  • 地上波レギュラー終了後初回のライブ (C)フジテレビジョン

久保:衣装も用意できないって感じでしたよね。

ヒャダイン:そうそうそう。

能町:そうでしたそうでした。

木月:だから「エプロンを作ろう」とか言って。

ヒャダイン:エプロンだとごまかせるって(笑)

久保:ライブになって、毎回芸能人の方がゲストに来るようになりましたね。

木月:槇原(敬之)さんも来てくれましたよね。ぜひまた来ていただきたいです。

能町:マッキーはぜひ呼びたいですよね。

ヒャダイン:マッキーは出たい出たいって言ってますから。

木月:あと、向井さんもまた来てほしいですよね。

ヒャダイン:そうですね。

能町:向井さんは盛り上がりましたよね。

久保:すいません、向井ってどの向井さん?と思ったら、(頭の中に)向井千秋が出てきた。

――パンサーの向井慧さんです(笑)

ヒャダイン:向井くんはすっかりラジオスターですからね。今ストレスめちゃめちゃ溜まってるらしいですけど(笑)