ヒャダイン:「WE ARE THE ひとり」も、毎年毎年ゲストで来ていただいた方に歌ってもらって。
久保:あのフォーマットもまた、発明のひとつですよね。
能町:2014年の年末に、もう作ってたんですね。
木月:これもまたいい曲ですね、ヒャダインさん。
ヒャダイン:本当にそうですね。歌詞が良かったんですよ。年を取ってからのほうがこの歌詞が結構効くんですよね。「社会性だってある」とか「誰ともつきあえないから」とか、その通りだよなとか思いながら、自分で口ずさみますよ。何か答え合わせになっているような、一方で呪いのような(笑)
木月:「私たちはひとり」というテーマ性が深いですよね。
久保:このベースとなったのは、私が友達の雨宮まみさんとFacebookでやり取りしてるときに、「ヒャダインさんって本当に才能あるよね」「現代のスティービー・ワンダーじゃない?」みたいな話題になって、そこから「こじらせ版の『We are the world』とか作れそう」というアイデアが出てきたんですよ。それがうまくハマったんですよね。お正月に1人で過ごす人用のすきまソングで、これ聴くと正月でも居場所があるって気持ちに自分もなるし、そう思ってくれる人がいたらいいなって。
ヒャダイン:これってスタジオでみんなで歌詞を考えたんでしたっけ?
木月:そうですそうです。
久保:私は結構ジェンダー的なところも気にしてたんですよ。「男が好きでも女が好きでもどっちでもいいよ だって僕たちは誰ともつきあえないから」っていう部分。
ヒャダイン:「LGBTQの向こう側」ですね。
能町:あれをLiLiCoさんが歌ったときが良かったなあ。
ヒャダイン:ハマりましたよね。
木月:2014年くらいにこんな話をしてますから。
――早いですよね。
■今振り返ると恥ずかしい…「いきなりミュージカル」
木月:これを毎年流すお正月スペシャルも、次で8回目ですから。
ヒャダイン:一般の人にとってはどんな感じなんでしょうね。
能町:無作為に100人に聞いて、1人知ってますかね。
ヒャダイン:でも年末年始にテレビつけたら必ずやっている状態じゃないですか。だから「内田裕也ニューイヤーロックフェスティバル」と一緒ですよね。
能町:年に1回しかやってない番組だと思ってる人もいるかもしれない。
木月:久保さんは初回のお正月SPのかくし芸大会で、「いきなりミュージカル」もやりました。
久保:自分が出した企画なんですけど、今振り返ると恥ずかしいですね(笑)
ヒャダイン:めちゃめちゃ私利私欲じゃないですか(笑)
木月:久保さんが漫画にして企画書を出してくれたんですよ。「こう出てきて、こうなって」って全部説明されて。
久保:収録の最後にみんなにドッキリでミュージカルをやるっていうのを決めてはいたけれど、この収録が特番で長かった上に、着物がキツいっていうのもあって、後半に行くに従ってどんどん私の元気がなくなっていったんですよね。
ヒャダイン:そうそう、眠いのかなと思ってました。でもびっくりしたなあ、ミュージカルは。