――小・中の同級生のお二人ですが、25年活動してきて関係性に変化はありますか?

2人:変わらずですね。

――相方が大村さん、藤田さんでよかったなと感じている、お互いの好きなところを教えてください。

大村:隙がありまくるところですかね。隙があるので入り込みやすい。いじりたいということにつながりますから。愛くるしさは健在です。

藤田:世間的にはきびきびしているイメージだと思いますが、意外と抜けているところがあって、僕からしても愛くるしいなと。皆さんは大村に対して愛くるしさを求めてないので、たまに出るくらいがいいのかなと思います。

――経験を重ねてネタの変化や成長はどのように感じていますか?

大村:意図的に変えていることはないですが、多少は変わってきていると思います。以前はコントみたいのが多かったんですけど、そればっかりじゃなくなりましたし、そういう変化はあります。

――ネタはどんどん湧いてくるのでしょうか。

大村:全然! 絞り出している感じです。

――愛くるしい藤田さんというキャラクターを生かして。

大村:そうですね。藤田とやるからこういうネタになっているのだと思います。

――漫才をしているときも作っているときも楽しさを感じるのでしょうか。

大村:練習とかはしんどいときもありますけど、お客さんの前に立って笑いをとれたときの充実感はかけがえのないものですね。(今回のツアーで)改めて「これだよこれ!」と感じました。

――25周年を迎え、この先はどうなっていきたいと考えていますか?

藤田:このまま、のんべんだらりと楽しく、このペースでいられたらなと。コロナでできなかった年がありますが、これからも毎年変わらずツアーをやっていけたら。

大村:本当にそれですね。30年、35年と変わらずやっていたら一番いいんじゃないですか。

――今40代後半ですが、50代、60代になっても……!?

藤田:じいちゃんになってもこの感じでやれたらいいなと。同じことをやっても年を取っていたほうが面白いと思うんです。

大村:年齢を重ねるのはプラスでしかないと思います。おじいちゃんがおじいちゃんの内もも叩いていたら面白いじゃないですか。今より面白いと思います。

藤田:小学生が見たらぎょっとするだろうな(笑)

――最後に「ちりぬるを」をはじめ、出演ライブについてメッセージをお願いします。

大村:コロナでいろんなものが制限されて、知らず知らずのうちに諦めていたうっぷんを笑って晴らせると思います。こんな笑っていいんだと。忘れていた感覚を呼び覚ましに来てほしいです。

藤田:うちのライブはコミュニティ感がすごくある。僕らともそうですけど、お客さん同士も。その輪に加わってみませんか? 意外と居心地いいですよ!

■トータルテンボス
大村朋宏(1975年4月3日生まれ、静岡県御殿場市出身)と藤田憲右(1975年12月30日生まれ、静岡県御殿場市出身)によるお笑いコンビ。吉本興業所属。小学校・中学校の同級生。ともにNSC東京校3期生で、1997年4月にコンビ結成。結成当初はコントが中心だったが、2000年頃から漫才中心に変更し、「ハンパねぇ!」などのフレーズで知られている。『M-1グランプリ2007』準優勝、『爆笑オンエアバトル チャンピオン大会』(2008)優勝など数々の大会で実力を発揮。『くさデカ』(テレビ静岡)、『Cheeky's a GoGo!』(BSよしもと)、『競輪LIVE!チャリロトよしもと』(BSよしもと)などにレギュラー出演中。