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今回の番組タイトルは『内村と相棒』。3人ともがっつり一緒に仕事をするのは今回が初めてだったが、自分が“相棒”となって内村と接した印象は、どうだったのか。

『内村芸能人ミュージアム』の大村Dは「内村さんというよりは、テレビで見ていたままの“ウッチャン”だったなと思いました。怖さとか、変なオーラがなくて、全部受け入れてくれるのが“ウッチャン”だと思うので、その心で僕らにも接してくれたと思って本当にやりやすかったですし、憧れの人だったので夢のようでした」と振り返る。

『名曲誕生!?誰でもソングライターズ』の川上Dは「優しくて気さくな人なんだろうなというのは本当にイメージ通りだったのですが、何より感じたのは圧倒的な安心感でした。すごいなとか、オーラがあるなとかいろんなMCの方がいらっしゃいますが、内村さんがいることの温かさがあるから、若手芸人の人たちものびのびできるんだという感覚が分かって、それにはちょっとびっくりしました」と驚きを回想。

『内村と棒』の原田Dは「本当に打ち合わせからめちゃくちゃ優しくて、こっちの意図もすごく汲んでくださるんですけど、本番に入るとその優しいイメージを崩さないまま、ストイックになるスイッチが入るのをすごく感じたんです。やっぱりレジェンドと呼ばれる方は、たくさんの理由があってのことなんだなと、若輩者ながら感じました」と感服した。

堀川香奈チーフプロデューサーは「内村さんは、若いディレクターたちだからこそ、『1回やってみようよ』という感じで、懐深く全部受け入れてくれたという感じがすごくありました」とのこと。内村は収録後に「“フジテレビで収録してるな”って感じがあったね!」と話し、終始笑いの絶えないスタジオに手応えを感じていたようだ。

■若手のチャンス増加「“やってやるぞ!”という感じ」

フジテレビは10月の改編で深夜にトライアル枠を倍増させるなど、若手スタッフへ積極的にチャンスの場を提供している。3人とも、それは強く実感しているようだ。

「本当にありがたくて、若手ディレクターがみんな“やってやるぞ!”という感じがあります。今回も内村さんと一緒に番組ができるなんて、他局でもなかなかないと思いますので、うれしかったです」(大村D)

「今回の他に、5月にも自分の企画で番組(『SOUL SONG SHOW』)をやらせてもらって、特に今年はチャンスを頂けていて、すごくうれしいです。音楽で心を動かすという番組をやりたいと思っていて、それが5月と今回で2本ともやれたので、いい経験になりました」(川上D)

「チャンスの機会はめちゃくちゃあります。しかも自分の企画で内村さんとやれるなんて、入社したときには想像もしなかったことなので、そういう機会を頂けるのもありがたいですし、勉強になることが多かったです」(原田D)

今回の番組は、日曜夕方の関東ローカルという時間帯ながら、スタジオを2つも使うという異例の規模で収録された。そこからも、若手制作者へチャンスを提供しようという気運がうかがえる。

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●大村昂平
1993年生まれ、福岡県出身。明治大学卒業後、15年フジテレビジョンに入社し、バラエティ制作に配属。『全国ハモネプリーグ』『ただ今、コント中。』『新しい波24』『AI-TV』『7G~SEVENTH GENERATION~』などを担当し、現在は『ネプリーグ』で演出を務める。

●川上惇
1992年生まれ、東京都出身。明治大学卒業後、15年フジテレビジョンに入社し、バラエティ制作に配属、主に音楽番組のディレクターを務める。現在、『MUSIC FAIR』『FNS歌謡祭』『オダイバ!!超次元音楽祭』を担当している。

●原田和実
1996年生まれ、静岡県出身。横浜国立大学卒業後、20年フジテレビジョンに入社し、バラエティ制作に配属。『ネプリーグ』のADを担当しながら、特番『567↑8』『ただ今、コント中。』でディレクターを務め、『ここにタイトルを入力』『あえいうえおあお』で企画・演出を務める。